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躍進の波佐見焼

シンガポールでお会いした西海陶器の川崎さんを訪ねて、波佐見町へ行きました。
今回、川崎さんからお仕事をいただいている事もあり、また唐津から1時間ほどで行ける事もあり、波佐見焼の町がどんな感じなのか知りたいのもありで、ドライブです。

西海陶器さんは、波佐見焼の大手の企業で、海外にも支店が沢山あります。
まず行ってみて驚いたのは、伝統工芸の会社の規模としては、かなり大きいという事でした。行く前に大きい会社だろうなーとは思っていたのですが、想像を遥かに超えていました。

川崎さんに、西海陶器さんのマインドを説明してもらい、僕らの業界の中でだいぶ最先端を走っていると感じました。
「産業全体が盛り上がらないと個々の企業は良くならない」と、みんなが口では言いますし、自分も言います。
でも、西海陶器さんはそれを着実に行動に起こしていることに、感銘を受けました。

観光客誘致のために、古くなった自社工場に様々な仕掛けを作っていました。
それがまたお洒落で、時代にマッチしてると思いました。
「我々はただのモノウリの企業であってはならない」と仰っていました。
これは、お客様にクラフトツーリズムを波佐見町全体で体験してもらおうと考えられていることが根底にあります。

倉庫の中にドーンと、ボルダリングをの壁を作ってみたり。

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小さな倉庫をリニューアルして、伝統工芸品の雑貨屋さんを作ってみたり。

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薪の保管場所に喫煙所を作ってみたり。

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古くなった建物にレストランを作ってみたり。

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昔の社屋の中に施設が10弱はあり、どれもお客様が体験しながら波佐見焼を感じられる施設でした。トイレにも波佐見焼が。

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お昼は、おにぎりが食べたくなったので、おにぎりセットを頼みました。もちろん自社ブランドの器でした。
お米も地元産のもので美味しかったです。

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工場もしくは倉庫だったことを感じられるように、配電盤はそのままにしていたり、焼物を乾かす板がそのままディスプレイされていたり。
とにかく、波佐見焼の世界にスムーズに入れる環境でした。

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あまりにも勉強になり、波佐見町に1泊して、川崎さんと地元の居酒屋に。初めて食べるクジラは美味しかったです。

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社長と会長にもお会いすることができ、お話をたくさん聞くことができました。
社長は36歳。自分と10歳も違わないのに、すごいヴィジョンを持った方で、会長もめっちゃパワフルでした。

一企業が町のことを考え、産業の未来を考えて動いていることに感銘を受けました。
町全体を盛り上げようと自らが進んでまちづくりをする姿勢はカッコいいです。

輪島塗の今のかたちがあるのは、輪島という土地柄と歴史や文化があったからだと思います。
輪島を訪れる人々に、輪島を存分に知ってもらい、輪島塗のバックグラウンドを知ってもらえるような取り組みが必要かと思いました。具体的な案はまだないですが…笑

波佐見焼がここ10年ほどで、お洒落食器のブランドを手に入れたのは、町全体で協力し合う体制があり、企業同士が損得勘定を超えて手を取り合った事もあり、強力なリーダーシップを取れる人間がいたからなのだと納得でした!

輪島も今こそ、産業の未来を考えてみんなで手を取り合い邁進する必要があると思います。

思い出に買った波佐見焼は、アップルの本社でも採用されているみたいです!笑

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