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#短編小説

アイドル

このまま死ぬのも悪くないな、と本当に思った。胸が痛くて原因がわからなくて丸くなってた。

窓の外は眩しいくらい明るくて、光の奥から生えていた木は手を無数に伸ばしている。作られた喜びの中で循環している彼に私は何の印象を持つことなかった。カーテンがゆれて、意識がぼやけて目を瞑る。

胸の中で一体何が起きているのか、暗闇の中で無数の細胞と記憶が世界のルールにそって働き続けている。私の意思は儚く、その儚さ

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オナニー

 満月の夜に果てた。オオカミ男は、変身を避けるため、満月の夜にオナニーをするらしい。そのとき僕の周波数はオオカミ男と完全に同じだった。精子は、フローリングの床に勢い良く飛び出し、白い水溜りとなった。即座に汚いという印象を受けたがそこには、月が写っていた。まるで僕を慰めているように。苦労して射精したかいがあった、僕の友達は月だけだ、そんなことを思いながら、月を見ていると徐々に涙が膀胱に集まり、僕の意

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