間違えやすい日本語3

【一般常識問題3】
《間違えやすい日本語3》
次の「意味を間違えやすい日本語」について、(1)~(4)の言葉のうち意味が正しい方を選べ。

(1)爆笑
あ、はじけるように大声で笑うこと
い、大勢が大声でどっと笑うこと
(2)失笑
あ、笑いも出ないほど呆れる
い、思わず笑ってしまう
(3)にやける
あ、なよなよした態度を取る
い、薄笑いを浮かべる
(4)号泣
あ、大きな声を出して泣き叫ぶ
い、声を押し殺して大量の涙を流して泣く






【一般常識解答3】
あいああ
1.はじけるように大声で笑うこと
2.思わず笑ってしまう
3.なよなよした態度を取る
4.大きな声を出して泣き叫ぶ



【一般常識解説3】
「爆笑」は、はじけるように大声で笑うことを意味します。1人でも爆笑できます。広辞苑第6版までは「大勢が大声でどっと笑うこと」と人数指定がありましたが、広辞苑第7版では「はじけるように大声で笑うこと」と人数指定がなくなりました。「爆笑」は比較的新しい言葉で、昭和に入った頃(1933年頃)から使われ始めました。実は、この当時は主語が1人でも使える言葉でした。それがどういうわけか「爆笑」の意味として「大勢で」と加えて載せてしまった辞書が複数でてきてしまいました。つまり、辞書が間違っていたせいで、本来の意味「主語が1人でも使える」が誤用として扱われるようになってしまったという経緯があります。

「失笑」は、笑ってはならないような場面でおかしさに堪えきれず吹き出して笑うことを意味します。「失笑」を笑いを失うと読んで「呆れて笑えない」という意味で使うのは間違いです。「失」の字はうっかり出してしまうという意味で、失言・失火といった言葉にも使われています。また、「失笑」には相手を見下すといった、ネガティブな感情は含まれません。ネガティブな感情を含む言葉は「冷笑」「嘲笑」です。

「にやける」は、男性が女性のようになよなよした態度を取ることを意味します。一人意味ありげに声を出さずに薄笑いすることを意味する言葉は「にやにやする」です。語感が非常に似ている言葉なので、「にやける」と「にやにやする」を同じ意味に捉えられてしまうことが多いようです。

「号泣」は大きな声を出して泣き叫ぶという意味です。「号」の字は大きな声を出すという意味で、怒号・号令といった言葉にも使われています。声を押し殺して大量の涙を流して泣くという意味ではありません。「映画を見ていて号泣してしまった」と表現されることがありますが、映画館の中で本当に「号泣」されたら、かなり迷惑だと思われます。

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