間違えやすい日本語8

【一般常識問題8】
《間違えやすい日本語8》
次の「読み間違えやすい日本語」について、(あ)~(き)の読みを答えよ。

(あ)代替 (お)土壇場
(い)何卒 (か)独擅場
(う)汎用 (き)他人事
(え)凡例






【一般常識解答8】
あ、だいたい
い、なにとぞ
う、はんよう
え、はんれい
お、どたんば
か、どくせんじょう
き、ひとごと



【一般常識解答8】
代替(だいたい)は、だいがえと読む人もいますが、だいたいが正しい読み方です。

何卒(なにとぞ)は、相手に対して願い望む気持ちを表す「どうぞ」「どうか」の改まった言い方です。

汎用(はんよう)は、一つのものを広くいろいろな方面に用いることを意味します。何にでも使える様子を「汎用性が高い」と表現します。

凡例(はんれい)は、書物の編集目的・方針・使い方などを箇条書きに記した部分を意味します。同音異義語で、「判例(裁判において具体的事件における裁判所が示した法律的判断)」、「反例(ある主張や学説に対してそれが成立しないことが示される例)」があります。凡例·・判例・反例はすべて意味が全く異なるので、話し言葉で使う時は注意が必要です。

土壇場(どたんば)は、決断をせまられる最後の場面を意味します。独擅場(どくせんじょう)は、その人独りが思いのままに活躍できる場面(独り舞台)を意味します。土壇場はつちへん、独擅場はてへんですので注意しましょう。

他人事(ひとごと)は、「たにんごと」という読みで使われることも多く、むしろ一般に後者のほうを耳にすることが多いようです。しかし、「自分には関係ないこと」「自分には利害関係のない他人のこと」などを意味することばは「人事(ひとごと)」であり、多くの国語辞書が「人事」を採用しています。

また、これについて国内の主な新聞社や通信社も、「ひとごと」または「人ごと」の表記を認めているだけで、「たにんごと」「他人事」については認めていません。例えばNHKでは、「表記は○ひと事✕他人事、読みは○ヒトゴト✕タニンゴト」と決めているようです。歴史的には、もともと昭和初期には「ひとごと」ということばしかなく、漢字として「人事」を当てていました。しかしこれでは「じんじ」と区別ができないので「他人事」という書き方が生まれました。これが誤って読まれて「たにんごと」というようになってしまった、という流れであると思われます。

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