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『タクシー業界をぶっ壊す!』とは思っていませんが、『Netflix化したら面白いんじゃないか?』の数字の話を書きました。

ただの戯言です。
でも、本気の戯言です。

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「タクシーを移動手段からエンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会
発起人 ヨナシロ
です。

このnoteでの投稿以外に、Facebookの非公開グループ(無料)で
『タクシーエンタメ奮闘記』を投稿しています。

「どうすればタクシーを面白くできるだろう?」という問いを解くチャレンジの記録です。
本日はその中の記事を投稿します。

本日公開する内容は、
『Netflix化を数字で考える』
について投稿した記事です。
よろしくお願いいたします。

それではどうぞ。

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こんにちは、本日は
「Netflix化を数字で具体的に考える」
についてお送りします。

何度も言いますし、僕も考えても無駄なんじゃないかと思うほど、
机上の空論であることは重々承知していますが、
一応は一旦考えをまとめておきます。

今日も数字出てきて、メンドクサクなるので、
飛ばして貰って全然構いません。
今日は5000文字近くあるので面倒になったら全然切ってもらって構いません。
誤字脱字も修正していません。
でも、結構面白い話になっていると思います。

目次は
①月額会員は一定距離以上で割引
②業界全体の売上のほとんどは上顧客
です

ということで、Netflix化を数字で考えてみます

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月額会員は一定距離以上で割引
―――――


先週のNetflix化に関する投稿では、
―――
【月額費用は全利用者一律1200円(仮)】

頻度の高い利用者には距離によって月間利用金額の10~20%割引
→会員は割引券の役割
→月一回ほどの人が週一回などの需要喚起

頻度の低い利用者には月間利用金額が月額と同等かそれ以下の方は800円以内で月4回まで利用可能
→会員は回数券の役割
→0回の人が月1~4回乗るための需要喚起
―――
といった内容を書きました。
これは月額制にしたところで、利用する方々のひと月の利用距離の幅が
頻度によって広すぎるという点をまとめる方法で考えました。


それらを、
タクシー利用のアンケートによって出た国民のタクシー利用割合と、
それを生産年齢人口換算で見た数を出して、
その利用者数や売上の見積的な数値を出してみます。

2018年に行われたサンプル数10570人のアンケート

直近1年の利用頻度から、生産年齢人口換算で数字を出してみました。
割合を人口で換算 (生産年齢人口約7500万人→7500万×割合)
  
週一回以上 1.2%   90万人 
月2,3回  3.1%   232万人
月一回程度 5.3%   397万人
2か月に1回 5.2%  390万人
年3~4回  10.2%   765万人
年1~2回  22.5%   1687万人

一年乗らない 52.5%  3937万人

となります。
日本人でおよそタクシーを利用するだろう年代のほぼ現実に近い数値だと思います。

この数値を月額制の数で取り入れてみます。

上の数値の上位3つ、月一回以上の利用者は月額の1200円以上は利用する層だと思われます。
上記三つを足すと719万人です。約720万人で計算します
1200円×720万人=86億4000万円

全国的な規模でみて、この数値はタクシー産業全体の営業収入に全く届きませんが、
これはその補填ではなく、
利用頻度の高い人達にとっては月間総利用料金を割引するためのチケットのような役割です。(それと、ショートムービ見れる)

そしてこの月額利用の定期売上は各地域の売上割合に応じて割り振られます。
東京都であれば、東京都のタクシー業全売上(企業客じゃなく個人客対象)の何%の売上だったかによって、
その%分がこの定期売上から分配されます。

例としては
東京都の23区全体で毎月5000万の売上があるとして、あるタクシー会社が500万を上げていたら全売上の10%なので、定期売上の10%が入ります。

この月額制の狙いは利用頻度の高い人たちではなく、
これまで利用してこかった人達です。

この月額1200円で、一回の利用で800円(約2km)までなら利用し放題となれば
仕事帰りのいつもの歩く距離(800円未満)をタクシーに乗る選択肢がとれます。

これまでは利用しなかった人たちが利用するわけですが、
そこは「雨が降ったからたまたま乗った」という臨時的売上ではなく
月額としての利用があるため、
定期的売上に変えることが出来ます。
6月の雨の多い時期は5回利用(800円×5=4000円)
10月の雨が少なくて歩きやすい時期は0回利用(0円)といった
バラバラな数値を全体的にならしたことになります。
何にりろ、これまでタクシーに乗らなかった人達なので0ではなく売上が上がります。

ちなみ、所得からみた全層が利用する乗り物にするということは
営業の衛生や管理の点で複雑になるということにもなりますが
初乗り料金を420円まで下げている時点で
ちょい乗り需要や利用者を増やそうという意気が業界にはあるので、
そこの問題は重要な点にはなりにくいと思います。

さて、これを上記のデータで見た
年に1~2回から2カ月に一回までの利用頻度の低い層が購入するようにしていくことが出来れば
例えば、2か月に一回2000円前後(タクシーの一回当たりの平均利用額)で利用する人がいたら
2000円×6カ月(2ヶ月に一回)=1万2000円です。
月額1200円の年間と同じです。

これが更に、
年に1~2回、3~4回の層が定期購入するようになれば、
年1~2回の利用者の年間利用料4.500円が年間1万2000円(+7500円)
年3~4回の利用者の年間利用料8,000円が年間1万2000円(+4000円)
と、
これまで利用頻度の少ない人たちの利用喚起でもありつつ、
売上も定期的かつ、これまで以上となります。

細かい計算を入れると、利用頻度の高い層の割引が入るのでトントンの可能性もありますが、
年に1~2回から2カ月に一回の1323万人

年に一度も乗らない3937万人
を合わせた5360万人を新たに見込み顧客として取り入れるという手段です。

しかもこれは、1200円で
タクシーを利用する人を生み出すことでもありますが、
ショートムービーの映像コンテンツを見ることでもあります。

これまでの初乗り運賃を下げる方法よりもタクシーの利用を促し、
さらに別の価値を付けることで売上も上げる可能性も作れることになると思います。

―――――
業界全体の売上のほとんどは上顧客
―――――

月額制による利用者の増加と売り上げ増は重要なことではありますが、
月額1200円でこれまで利用頻度の低かった5360万人のうち10%(500万人)が購入したところで月60億(年間720億)で、業界全体の約1兆6600億には到底届きません。
利用頻度高とあわせると86億+60億=月146億で
年間1752億円(業界全体の10%強)となります。

この収益はオマケ的な要素で考えた方がよさそうです。
実際、今書いている中ではタクシー会社ごとに割り振られます。
ちなみに全国のタクシー事業者の数は1万6389社です。
月146億円をその数で一社平均にすると、月89万5千円です。

これは会社の各地域の売上割合によって変動しますし、
この月額制の取り組みに入らない事業者もあるのでもう少し大きくなる可能性もあります。
多い会社では月に500万近くが、定期売上として通常の売上にプラスして入るんじゃないかと思います。
(それか、大手は有利なので税金のように再分配的に小規模会社や収益の厳しい会社に回しても良さそうです)
この収益も月額料金を1500円程に上げればもう少し増えます。

タクシー事業者はほとんどが中小零細なので月に50万でも100万でも増えるのなら凄く助かると思います。
(全国の約16000社のうち、約1万社は台数10台未満の小さい会社です)


月額制で売上が出るとはいえ、
結局、よく利用してくださる方が全体売上の殆どを占めています。
その方々があと一回でも多く利用するだけで売上は変わると思います。

ちなみに、テレビ局等、企業で直接契約している場合の収益方法は変える必要はないと思います。
ですが現在、その各社専用の会社の契約が顧客企業に対してプラスになるかどうかの把握もしていないため一旦触れずに個人客で考えます。

頻度の高い利用者には月間利用距離によって10~20%割引
→会員は割引券の役割
と言う構図があれば、今まで10回の利用であったところを11回に変えることが出来ると思いますし、
割引のパーセンテージも利用距離に応じて変えていけば
月2.3回や月1回の利用頻度の中程度の方々が多く利用したくなるカタチにすることも可能になります。

月10キロ(約4000円)よりも15キロ(約6000円)
→15%割引(約5000円) 
月100キロ(約4万円)よりも120キロ(約5万)
→20%割引(4万円)
(割引率はもう少し下げた方が良さそうですが仮に)
と上げることができ、通常利用より月額会員になった方が料金がお得になります。

これはどの層にも当てはまるような割引率にして、
利用頻度 ゼロ → 低
利用頻度 低  → 中
 ::  中  → 高
といったように全体の総利用数を底上げし、総売上を向上することが可能になると思います。

こうする理由は、利用者の用途によって頻度と売上が変わるからです。

タクシーは利用者によって距離が違い、
利用頻度が毎日でも(月30日)
500円前後で毎日利用の人で月に1万5千円
頻度は月1日でも
その一回で1万5千円の人もいます。
バラバラです。

なので、距離ごとに月額の割引の該当%を決めたりすることが重要に思いますし、
頻度が一回で1万5千円の方は割引によってこれまでと同じ料金でもう少し乗れるのであと2.3千円分、数回利用することが増えると思います。
それも売上を上げる部分です。

そういった、「利用頻度」と「売上」で直結しない距離で変わるサービスなので、
頻度を考えた統計よりも、それぞれを利用距離で、
いうなれば昔のパケット通信のような、電気代とかと近い感覚で見た方が良いと思います。

それにメーター料金で毎度細かくするよりも、スマホのアプリ上で
【現在の利用距離80キロ=3,3000円】の方が、分かりやすいですし、
そこに
【あと5キロで割引率8%~10%へ上昇】等の表示もあれば、
残りの利用を抑えるか、どうせなら一段階上の距離まで乗るかを決めることも出来ます。

これらはメーターで料金を決めるから難しくなるだけで、
アプリで行えば結構何にでもあるような簡単なサービスになります。
乗る毎にバーコードで料金ではなく距離を記録、
その距離に合わせて売上を決めて
翌月にその分をカード、もしくは口座引き落としにするという
なんの複雑性もない仕組みで行えます。

といった感じなのですが、
今日はこの辺でおしまいです。

ここではそういったところを深掘ることをしていきます。

ちなみに、僕はイノベーションで業界をぶっ壊したいとかは思っていません。

どちらかというとタクシーを使ってエンタメ作品を作る事や面白いことをつくる方がやりたいですが、
「これもっとこうしたら利用者喜ぶんじゃない?」
「あれってこうしたら運転手と利用者が得するんじゃない?」
「こいうことやれば利用者も運転手も、業界も、なんなら外の広告企業も嬉しいんじゃない?」
が素人目に見ても思えてくるのでそれを提案して
タクシー業界を面白くしたいという立場です。

本日もややこしい数字の乱立すみませんでした。
そのうち頭いい人にお願いしてもっと細かく計算し、損益分岐点などを考慮してガチな提案書を作ろうと思ってます。

ありがとうございました!



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といった内容で
『タクシーエンタメ奮闘記』
(Facebook非公開グループ(無料))
でも記事を書いています。
ちょっと真面目な日記帳です。

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