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「フォースプレイスは令和元年」週刊フォースプレイス#3

タクシーはフォースプレイスになる。
現代人の居場所として、タクシーが意外と必要な存在になると思っています。

タクシーといえば「時間を買う」とも表現され、その時間でお仕事をしたり
電話をしたり、束の間の休息にしたり。
利用者によって様々な使い方がされます。

今後は「居場所を買う」という表現も利用者によってはあるのではないかと思っています。

今回の記事はフォースプレイスについて語っていくシリーズの第三回で、時代のお話です。

「タクシーを移動手段から、エンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会 
発起人 ヨナシロ
です。

週刊フォースプレイス、、、
タクシーはフォースプレイスになると思っているヨナシロがフォースプレイスについて色々書いていく連載です。
これまでの記事
「落ち着ける場所を探すあなたへ」週刊フォースプレイス#1
https://note.com/taxi_driver1/n/nb762f5159d4a
「繋がらない繋がりという安心」週刊フォースプレイス#2
https://note.com/taxi_driver1/n/n904cbf32db53


サードプレイスは平成元年

フォースプレイスを語り、理解してもらう前に必ず伝える必要があるのが「サードプレイス」。
(詳しくは連載記事の#1へ)
サードプレイスを提唱したアメリカの社会学者、レイ・オルデンバーグ氏は著書『ザ・グレート・グッド・プレイス』のなかでサードプレイスの重要性について説いています。

その著書『ザ・グレート・グッド・プレイス』が発売されたのが1989年。
平成元年のことです。
「サードプレイス」と言う概念は、平成元年に歩き出したと言っても過言ではないと思っています。

1989年の日本では、
税率3%の消費税が施行され、岩戸景気に迫る好景気(37カ月連続で拡大)と言われ、銀行、郵便局等では金融機関の週休2日制がスタート。
ゲームボーイが発売され、魔女の宅急便が公開、カップ麺の生産量が袋めんを上回り、世界的にはベルリンの壁崩壊が今も残る大きな出来事でした。

そして、株価は東証の“大納会”という年内最後に行われる催事で日経平均株価が史上最高値を記録。
しかし、その翌年の大発会(平成2年の初め)から株価は下落へ転じ、バブルが崩壊していったそうです。

バブルという僕らの年代(平成5年生)ではフィクションでしか描かれない出来事がまだ現実にあった時、サードプレイスは提唱されました。

それから約30年、元号は令和へと変わります。


フォースプレイスは令和元年

「タクシーはフォースプレイスになる」そう言い始めたのは2019年、令和元年です。
サードプレイスは平成元年、フォースプレイスは令和元年。
奇しくも元号という時代が変わったタイミングに、歩み始めています。

サードプレイスは、第一の居場所である自宅、第二の居場所である職場や学校、その行ったり来たりの日常とは“隔離”された心地良い第三の居場所を指します。
まだネットや携帯電話が今ほど普及していなかった平成元年から約20年は、
自宅と職場以外の居場所は“隔離”という言葉で表すことが出来、離れることのできる場所でした。

しかし、令和元年を終えた現代は、スマホやネットの普及により例え居場所は違えど簡単に繋がることが出来るようになりました。
北海道と沖縄の距離で離れていても連絡手段はほんの数秒で、
SNSの普及により特定も拡散も可能、
ちょっとした噂は簡単に拡がり、
本当に話を出来る場所は平成に比べ格段に少なくなってきました。

便利さとは裏腹に、居心地の悪さを感じている人も少なくないと思います。

そんな現代に残る居場所がタクシーです。

タクシーは唯一何を言っても周りに聞かれない場所です。

会社の同僚に言いにくい愚痴も周りに相談しにくい家族の悩みも
どこにも打ち明けられない中で、
“誰にも言えないことを言える”
“一生会わないからこそ打ち明けられる相手になれる”

タクシー運転手との繋がりはないが、
密室だからこそ繋がっているようなその時だけの安心こそが
今の時代に必要な第四の居場所だと確信しています。



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日本タクシーエンターテインメント協会HP(仮)

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