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「道を覚える?」東京タクシードライバー。はじめる前の準備6選

みなさん、こんにちは。
タクシーチャンネルのげん太です。

今回は「東京でタクシードライバーをはじめる前の準備」というタイトルで6つ紹介をします。東京のタクシードライバーになる前に、これらの準備は必ずしも必要はないと思っていますが、準備したい人はぜひやってみてください。大いに役に立つはずです。レベル1~2は初級、レベル3~6は中級、レベル7は上級者(おまけ・やらなくていい)の準備となります。未経験でタクシードライバーを目指している人のほとんどは、都内の道を運転したことがないので、地理の知識が不安な人向けの記事です。


レベル1【初級】 よく使う幹線道路を覚える

タクシーでよく使う幹線道路を覚えていきましょう。すべての幹線道路はかなり数も多く、使わない通りもあるので覚える必要はありませんが、主要な幹線道路は覚える必要があります。例えば「青山通り」「外苑東通り」「鍛冶橋通り」などを聞いてパッとどのあたりかが分かりますか?「青山通り」は別称で246(にーよんろく)とお客さまから言われることも多いです。そういった主要幹線道路の名称と道路の位置を把握していきましょう。この地理の学習は、優良会社であれば入社後、研修中に教えてくれる内容となります。

レベル2【初級】 道路交通標識を再確認する

みなさんは何年前に普通一種運転免許を取得しましたか?私は今から12年前です。その時に教わった学科、道路交通標識は覚えていますでしょうか。私は恥ずかしながら、二種免許を取るときに復習しなければ道路交通標識など覚えていませんでした。東京のタクシー会社に入社後、二種免許を取得する際に学科もあるので復習の機会はありますが今一度道路交通標識を再確認した方が良いと思います。都内の道は非常に複雑に作られていて、標識もマイナーなものからメジャーなものまで大量に掲げられています。それぞれの標識が全て必要性があり、見逃しや意味が分からないまま運転していると事故や違反につながってしまいます。ましてやタクシードライバーは乗客を乗せているので、プロドライバーとして安全や安心を担保する上で道路交通標識の知識は必須事項となるでしょう。二種免許取得時にもう一度見直すことになりますが、時間があれば道路交通標識の再確認を行なってみてください。


レベル3【中級】 首都高速の乗り場と降り場を覚える

東京のタクシードライバーは首都高(高速道路)に乗ることが多いです。東京で働く人の多くが時間をお金で買うといった考えが強くあり、「首都高に乗ってください」というオーダーをデビュー初日からでも経験することになるでしょう。その時に首都高の「乗り場」が分からない、「降り場」がわからないということはよくあります。乗り慣れているお客さまが多いので、首都高も道案内をしてくれることが多いですが、複雑な首都高で道間違いをしてしまうと大きく遠回りになってしまいます。首都高の道間違いはクレームになりやすいポイントの1つです。また「空港案件」は「羽田空港」「成田空港」どちらであっても基本的には高速道路を使うルート提案となります。その際に乗り場がわからないとか、高速道路の分岐で道を間違えてしまうと大幅な時間ロスとなります。その結果、わたしたちタクシードライバーの知識不足のせいで「飛行機に遅れてしまった」といったトラブルもありえます。(私も最初の頃、空港案件で道間違いをしています。)入社前に首都高の乗り場や降り場は覚えなくても大丈夫ですが、もし時間があるのであれば、首都高速の乗り場と降り場は覚えておくと現場で混乱しなくて済むと思います。

レベル4【中級】 JR山手線、全駅の把握

JR山手線、全駅の把握もタクシードライバーとしてデビューした後、とても役に立つと思っています。ざっくり方角がわかる程度でも大丈夫です。池袋駅がどのへんにあって、西日暮里駅がどのあたりにあるかわかるだけでもスタート時の地理の知識としては大きな差となり業務がしやすくなります。JR山手線の駅名はお客さまの降車地として指定されることもありますが、東京都心部のざっくりとした方角の理解に役立ちます。私がよく意識しているJR山手線の駅は「東京駅」「新橋駅」「品川駅」「大崎駅」「恵比寿駅」「渋谷駅」「新宿駅」「池袋駅」「上野駅」「神田駅」です。営業面から見ても、これら駅の周辺攻略だけでじゅうぶんに稼ぐことができます。それだけ東京にはタクシー利用客が多く、利用する駅や駅周辺は多くの人で賑わっています。もし東京以外に住んでいる方で「JR山手線の駅」が分からないという方は、時間があればJR山手線の駅の場所や駅の特徴などを学習してみてください。

レベル5【中級】 都内23区、位置の把握をする

都内23区、位置のざっくりとした把握もやっておいた方が良いと思います。「渋谷区はこの辺り」「豊島区はここ」といった把握でOKです。特に就業初期にこの23区の位置やエリアを把握をしていなかったため、地理の勉強がしっくりこなかったのが私でした。今も厳密に把握しているわけではないですが、ここから江東区だなとか、江戸川区はこのへんまでだなといったざっくりとした理解はあった方が良いです。営業日報の乗車地、降車地も「渋谷区神南2」みたいな地名で出てきます。23区のエリアが分かっているとお客さまから告げられる「行き先」がより鮮明に分かるようになります。日報を用いた地理の復習や営業面での売上分析もしやすくなると思います。時間のある人だけで大丈夫です。

23区の場所を最初に覚えておくだけで細かい地名もすんなり入ってくるようになります
https://www.tokyo-walk.com/park/index.htmlより

レベル6【中級】 幹線道路と幹線道路が交わる交差点の名称

幹線道路と幹線道路が交わる交差点の名称を覚えていくと、実際に路上デビューした時に有利だと思います。例えば青山通りと外苑東通りの交差点は「青山一丁目」、六本木通りと外苑西通りの交差点は「西麻布」といったように有名な交差点は幹線道路と幹線道路が交差するポイントにあります。西麻布といった有名な交差点はお客さまの降車地になることも多いですが、営業中にお客さまが乗車しやすく稼ぎやすいポイント(エリア)でもあります。事前に交差点の位置や名称がわかっていると、他の未経験ドライバーと比べて有利に仕事をすすめることができるでしょう。

芸能人やパパ活女子多数の「西麻布交差点」
https://r100tokyo.com/curiosity/city-walk/353/(引用)

レベル7【上級・おまけ】 環八以内すべての私鉄、地下鉄、JRの駅を覚える

環八というのは、都内の幹線道路で環状八号線のことです。円状になっている幹線道路である環八以内、全ての私鉄、地下鉄、JRの駅を覚えていきましょう。本当に時間がある人とか、地理オタク向けですが、ここまで覚えていると東京タクシードライバーのデビュー時として地理で右に出る人はいないのではないでしょうか。私はタクシー業界に入ってから、2~3年目に全駅分かるようになりました。東京のタクシードライバーは行き先を地名で言われることもありますが、駅名で言われることが多いです。例えば、「下赤塚駅」「赤羽岩淵」、「鷺ノ宮」って聞いた時にパッとどのへんなのか分かっているといいなと思います。ナビで調べることも大切ですが、聞いた時に場所がイメージできて、行き先の近くの地理が分かっていることでお送りしながら次の営業展開を考えることができます。余裕があったら環八以内すべての私鉄、地下鉄、JRの駅を覚えてみてください。ひとつの駅には複数の路線が乗り入れしていることも多いです。路線から逆算した営業力の向上や、お客さまとの雑談にも駅の知識は活かすことができるでしょう。

東京には多くの駅が存在します
http://www.meik.jp/2rosenzu/14_tokyo_yokohama.html より

本日は「東京でタクシードライバーの仕事をはじめる前の準備」というタイトルで7つをレベル別に紹介しました。今回紹介した準備はしなくても全然大丈夫です。入社まで時間がある方、準備をしておきたい方はぜひ参考にしてみてください。無駄にならないと思います。これから東京のタクシー業界で働く人がより活躍できるように、現役目線での記事を今後も書いていきます。

いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。

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タクシーチャンネル・げん太でした。
また次の記事でお会いしましょう。

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