東京でタクシードライバーを仕事にする、ということ
東京のタクシードライバーになって5年目のげん太です。
本日は『東京でタクシードライバーを仕事にする、ということ』というタイトルで東京のタクシードライバーの仕事を紹介していきます。
何かの縁でタクシードライバーという仕事に興味があるな…という人の参考になれば嬉しいなと思っています。
稼ぎについて
東京のタクシードライバーの稼ぎは世間が想像する金額よりも高いと思います。会社によりますが、メーター料金のざっくり55~60%が乗務員である私たちの給料です。この売り上げた金額に対して給料が決まる仕組みを歩合給制度と言います。東京のタクシー会社のほとんどはこの歩合給制度を導入しています。先月の私の営業所における月間平均売り上げは大体74万円なので、そのうち55%を給料だとすると月給は40万円ちょっと…となるイメージです。
私は現役5年目のタクシードライバーですが、有難いことにずっと月収で50万円以上はいただいています。
仕事内容について
仕事内容はタクシーの乗務員として2種免許を用いてタクシーの運転をします。東京タクシードライバーの面白さは「自分でお客さまを探すこと」にあると思います。いわゆる手上げのお客さまを効率的にお乗せするスキルである流し営業です。
この流し営業や東京の街に対する理解の差が、売り上げの差に直結しています。最近はアプリ配車も多く、お客さまを獲得するツールの多様化が進んでいます。時代に合わせた柔軟な考え方ができる人は優秀なドライバーになる傾向があります。
1日のタクシー乗務が終わると納金(事務作業)と洗車があります。
この2つの作業については労働時間内で行うことが主流になりました。残業等は稼ぎ重視の人はしっかり行っている反面、私の会社では残業を強制されることはありません。ただ現状として残業をしないと収入はかなり減ってしまいます。稼ぐためには長い労働時間はそれなりに必要です。
休みの日について
東京のタクシードライバーの多くは「隔日勤務」(読み方:カクジツキンム)という勤務形態で働いています。1日勤務をしたら次の日は必ず休みという勤務形態です。この「隔日勤務」だと月に出勤する回数は11~12出番となることが多く、自分の時間は多く確保することが可能です。1番の利点は通勤が12回しかないので一般のサラリーマン等と比べて通勤時間を節約できることだと思っています。人によっては身体が慣れるまで最初の1~3ヶ月はかなりキツイと感じることもあるので注意が必要ですが、慣れると身体は徐々に楽になっていきます。
私は5年間この仕事を続けてきて、休みについてひとつ忠告したいことがあります。それは長期休みを取れる職場の方が良いということです。この仕事は年中無休のシフト制なのでお盆や正月休み、GW等もありません。世の中の人が休みを満喫している横で安全運転(無事故無違反)を絶対正義にしながら仕事をしています。長くやっていると「みんながあんなに長い休みを謳歌していてなぜ私は休めないのか?」と気持ちが辛くなることがあります。なので、シフトの融通や有給休暇をまとめて取ることを許してくれる職場の方が長続きしやすいと感じています。まとまった休みが取れる会社の方が家族の理解、協力も得やすいです。
将来性について
最近、私はリアルで顔を合わせながらこれからタクシードライバーになる人の転職相談を行っています。ここで聞かれる質問として、タクシー業界の将来性について聞かれることがあります。リアルな現場を見ていて思うことは「東京で」「良い会社で」「本人に柔軟な考え方」があればしばらくは好調を維持するのかなと思っています。
エッセンシャルワーカーとか接客接遇、安心安全、綺麗な車両といった今まで東京のタクシー業界が顧客に提供し続けてきた価値は思っている以上に大きく、積み重ねのタクシーの歴史や日本のタクシーブランドみたいなものはやっぱりあります。一方課題として繁忙時間帯にタクシーの供給量が足りていない、従業員、経営層の高齢化、規制業種による古臭い制度などはしっかりと残っています。若いタクシードライバーがキャリアを積んでいく成功パターンみたいな事例も少なく、正直若い人にとってこの仕事に夢があるかといえば、ありません。ただ、20代でこの業界に入った私がそうだったように今の若い人は本当にお金を持っていません。タクシーのお仕事でお金と自由な時間が増えることで生活を整えながら、じっくり自分の人生を考える機会を私はこの仕事から与えられました。死ぬまで会社は面倒を見ることはできないので、自らキャリアや将来を真剣に考えていく必要はあるでしょう。
東京のタクシードライバーという仕事や東京のタクシー業界の今後5年~10年程度は東京への訪日旅行客の増加、都心部の一極集中による人口の増加、富裕層の増加等をはじめとしてかなり良い状況が続くと思います。※自動運転やAIについては詳しくないので分かりません。政治とか法律次第な感じがします。
今後はより稼げる会社で、稼げる仕事としてタクシードライバーを捉えていく人もいれば、コスパ、タイパの良い仕事としてプライベートの時間を重視する人も多くなるでしょう。ライドシェア等が東京商圏に入ることは考えにくいですが、地方や地方都市、離島はライドシェアに市場がとって代わることはあり得ます。そうなると正社員雇用ではなくなる可能性の方が高いです。東京のタクシードライバーは採用ハードルが決して高くないにも関わらず最初から正社員雇用で社会保険や、厚生年金に加入できることも長所のひとつです。(日本の正社員は基本的にクビにならないすごい特権)タクシードライバーという仕事は、何かの理由があって働けなかった人や、非正規雇用の方が正社員を求めてチャレンジしやすい仕事だとも思います。ここまでいろいろなバックグラウンドを持った人が働いている職場ってあまりないのかな…と感じていますし、さまざまな人を受け入れる度量の広い業界であり続けてほしいと願っています。(近年は採用面接時の前職照会や保証人等、プライバシーも含めた人物査定が厳しくなりつつあるので)
東京でタクシードライバーを仕事にする、ということ
東京でタクシードライバーを仕事にする、ということは「お金と時間を得るためには悪くない仕事」だと私は思っています。たまに嫌な態度のお客様を乗せますが、その場きりの付き合いなのでそこまで辛くもないです(これは慣れです)5年間でこの仕事を辞めたいと思ったことは一度もありません。「若い時からなんでタクシーを?」とお客様から何度も何度も聞かれましたが、自分が納得しながら元気で健康にやれる嫌じゃない仕事ってあまり多くはないと思っていて、仕事に対して深い理由なんて私にはありませんでした。ただこの5年間、目の前の仕事をひとつひとつきちんとやってきたという自負はあります。最近はもっと働きたいというか、仕事の幅を広げたいなと思い始めたので、これからタクシードライバーになる人向けの情報発信をコツコツ行っています。YouTube…良かったら覗いてみてください。
誰しもが向いている仕事とは言えませんが、興味があるならば東京のタクシードライバーという仕事を職業選択肢のひとつとして考えてみても良いのではないでしょうか。正社員でわりと稼げて、オンとオフがはっきりしている仕事なので休日は自分の好きなように過ごすことができます。
今回は東京のタクシードライバーの仕事について、こんな仕事だよ〜と簡単に記事にしてみました。東京のタクシードライバーは良い仕事ですが、会社によって差異が激しく、会社選びがとても難しいので東京のタクシー業界をよく知っている人に相談しながら転職は進めるべきです。
本日の記事は以上です。
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