見出し画像

ラブホテルに向かった結果「事故」ったタクシー新人運転手の自分

タクシー運転手になったばかりの新人だと言うのに、最初の1ヶ月でさっそく事故った話。

駅に近い交差点にて赤信号で停車すると、前方から男性サラリーマン風のお客様が1人、手を上げてきてご乗車頂いた。
手上げ乗車だ。
私のタクシー勤務エリアは都会ではなく郊外なので、手上げ乗車は珍しく、1週間に2回ある程度のことが突然発生した。
時間は夜22時頃。
乗り込むや否や、こちらが挨拶する間もなく「近くにあるラブホテルに行ってほしい」と言うお申し出であった。
カップルではないサラリーマン男性「ひとり」なのにである。
更にお客様に土地勘は無いようで「場所も道もお任せ」と言う事であった。

目的地がラブホテルで場所もお任せと言うパターンの男性客1人ははじめての経験で、1%も予想してないまったくの想定外だったので、ちょっとだけ変な緊張感を覚える。
ふだんラブホなんか行かない私が、この近くのラブホテルはどこにあったっけかな?
と、頭をフル回転させると、駅の反対側のほうに2軒あることを思い出す。
そして向かったのだが、ビジネスカバンを持った男性客がこんな遅くにラブホテルにひとりで行く目的は?、なんで?と考えてしまった。
女性と待ち合わせと言うのが決まっている訳でもなさそうだし、走らせている間、頭の中は、疑問符「?」ばかりだ。
ただし、余計な詮索はしないようにしているため、こちらから聞くことは野暮だし自粛している。
この男性がタクシーに乗車した理由は、ご高覧頂いている皆様の想像に任せたい。

こうしてラブホテル付近までタクシーを走らせたのだが、建物入口が道路側なく、もう1本違う道路にあることに気が付いた。
普段、ラブホテルに行くようなイケメンでもないセコイ運転手なので、疎くて申し訳ない。
そのためお客様にお詫びしてUターン。
入口場所をよく理解できていないのは新人ドライバーとして至らない点であり反省だ。

方向転回のため、ゆっくりバックしてそろそろだなとブレーキを踏むと「ガリッ」と車の後ろで音がしたではないか?
衝撃はなかったので、歩道の縁石に後部バンパーの下でも擦ったかな?と言う印象だ。

タクシーは大きい車体なので、バックする際には本当に気を付けている。
嘘ではなく、本当に本当に注意している。
バックしたほうが楽だなと言うシーンでも、できる限りバックせずに遠回りになっても「前進」して時間をかけてグルッと移動することを心がけていたくらいだったのだが「やってしまった」。
目的地は見えていたので、そのままお客様を送り届けた。
そしてすぐに停車して車を降り確認すると、どうも左後方バンパーにキズができてしまったのを発見。
へこみはないが、何かに擦ったか?
いずれにせよ、辺りは暗いのでよくわからない。

会社に無線で報告とお詫びをした結果、車庫に戻る指示となった。
勤務開始してはじめての事故扱いであるが、塗装用ペンでキズを治せる程度だったので警察への届け出は無し。
会社ではドラコレをチェックすることになり、私の申し出の整合性も確認が取れて、事故報告書を書いて提出。
事故報告書はそんなに難しいものではなく、理由程度を記載するもので5分もあれば書けた。
そしたら、傷も少しなので、そのまま営業に復帰して良いと言う事になった。

もともとこの日は少し残業して頑張ろうと思っていた。
しかし、頑張ろうと言う意気込みの反面、その日の途中までの営業成績はその週で一番悪い状況だったのだ。
そんな焦りも生じていたところに、思いもよらないお任せ目的地でしかも行先はラブホとなり、やはり少なからず精神面も影響したと考えている。(言い訳)
その後の乗務において、営収が悪い日は諦めモードにしたら、焦ることはなくなった。

私のこれまでの経験上、新しい事をはじめると、最初の頃になんらかの「失敗」をする人生だったので警戒はしていた。
結果的に軽いとは言え事故となり、やはり、ゆとりをもって運転することと、車長が長いタクシー(クラウン)なので後方確認や、自分のクルマとは違い常にタクシーの車両感覚を頭の中で維持することが、とても重要だと身を挺して学んだ次第である。

ちなみに、私が勤務するタクシー会社では、事故時の修理費は全額会社負担と良心的なので自腹が無いのはありがたいところだ。(スマホを見ていたなど自分に大きな過失があった場合は修理費自腹)
ただし、今月の無事故手当は無くなるだろう。
次からはもう2度と事故をしないと固く誓う・・・。

なんか、ラブホ・ネタだとnoteでは18禁記事になるため脱却したいのだが、タクシー運転手をはじめて2ヶ月、事故の話でねラブホ関連と、依然としてラブホ系の話が多くなっている。
実際問題、タクシーのお客様をラブホで降ろしたりするのは1週間に1~2回しかないのに・・。

先日は、20代前半と思われる若いカップルをラブホ近くで降ろした。
「ありがとうございました」と丁寧にお言葉を頂いてタクシーを降りた2人であったが、2人は道路で立ち止まり移動せず、タクシーが去るのを待っていたのが、なんか可愛かったですよ。
若いって良いですね。(^-^)

普通二種免許の自動車教習所・教習内容実録(1日目)【50代新人タクシー運転手・奮闘記ブログ】



もしご支援頂けるようであればサポートお願い申し上げます。 よりたくさん情報配信できるよう活動費に充てさせて頂きます。