斎藤北極星です

ショートショートが好きで、短めの物語を書いたり、ふと思ったことを忘れないよう、書き溜め…

斎藤北極星です

ショートショートが好きで、短めの物語を書いたり、ふと思ったことを忘れないよう、書き溜めています

最近の記事

第一回イカの加工品名称選手権

司会「本日お集まりいただきましたのは他でもない、色々な名称が混在し、ややこしくなっている固有名詞を、一つに統一するための日でございます!称して、 司会「第一回!イカの加工品名称選手権!!!!!!!」 司会「本日はさまざまな名称で混在するイカの加工品の名称につきまして、兼ねてから有識者より、ややこしいから一つにしてくれと言う意見が上がっておりました」 司会「そこで今回、話し合いのもと今ここでイカの加工品の正式名称を決めたいと思います! それではまずは一人目!どうぞ!」

    • ドラえもん

      僕のスーパーヒーローは、物心がついた時からそこにいて VHSが擦り切れるくらい同じ話を何度も観て、 それは子供の時から大人になった今でも変わらない、数少ない僕の中の大事なモノで 小学校のとき、体が弱くて、運動会はいつもビリ、勉強もできなくて授業にはついていけず、 自分を肯定できるものなんて全然ない自分をのび太くんに重ねて、 そんな彼に現れたロボットは、 優しくて、頼れて、でもおっちょこちょいで、 彼の1番の理解者で、友達で、家族で、 それでいてずっと等身大で。 そん

      • あの人の料理

        「こんなの、全然だよ」 フォークでパスタを回しながら、これ本当に美味しいよと言った友達に対して、彼女は小さくそう呟いた。 彼女の父親はイタリアンのシェフをしている。母親と結婚する前はミシュランのついた海外の店でシェフをやっていた。そこで一緒に働いていた母親と出会い、日本に帰って結婚をした。 自分の店を持つことが夢だと言っていて、母と2人で小さい店を営んでいたが、体の弱い母が体調を崩しがちになってからは店を畳んで雇われのシェフとして働いている。 とは言っても、父親の作る

        • 「運命のお昼ごはん」

          今日から毎日、は難しいかもしれないけど、1週間に何度か、物語を作ってみたいと思う。 僕は頭も悪いし、漢字もあまり知らないし、的確で簡潔に言葉を伝える力が足りないから、文章を書くことから逃げないでいたい。 「ランダム単語ガチャ」 という、ランダムに単語がたくさん出てくるガチャを使って出てきた単語三つを使って、物語を書きます。 きっとぐだぐだした長い文章になるかもしれないけど、今日が一番下手くそなので、おおめに見てください。 それでは引きます。 「ブルーレイレコーダー」

        第一回イカの加工品名称選手権

          弱い音

          小さな音が、どこか遠くから聴こえてくる。 耳を澄まさなければ聴こえないような、小さな弱い音。 だけどなんだかきっと、この音を聴こえなかったことにしてはいけない、そんな気がした。 別の場所からも、音が聴こえる。 その音は、やがて大きくなって、雄大で、激しく、人の心を揺らすような大きな強い音に変わった。 大きな音が鳴り止んだ時、最初に聴こえた小さな音は、どんなに耳を澄ましても聴こえなくてなっていた。 どこかから、弱い音が聴こえてくる。 小さくて小さくて、誰にも聴こえな

          作品

          僕はお笑いを始めるきっかけは、2020年のM-1グランプリだったのですが、 人前で何かをやることも、ネタ作りのようなことも、当然誰かを笑わすようなことも、全然してきたことがなくて 不安がありつつも、M-1の日に心が動いた高鳴りを信じて、思い切って決断をしました。 僕の不安な時、苦しいと思った時は、いつも忘れらんねえよの曲がありました。 僕は忘れらんねえよの古参ではなくて、 大学3年の、就職活動を始めた時期に忘れらんねえよを始めて聴きました。 その時は、「この人、マイ

          いつか

          「いつかぼくたちだけで、こんなことをしようね」 「ぼくはいつか、海外にいきたいんだ」 「あの人に素直な気持ちを、いつかはつたえないと」 ぼくたちは自分たちの溢れる将来や希望について、語り合った。 ぼくたちは、自分たちの未来が輝かしくて、可能性のあるものだと自覚しているわけではない。みんながみんな、大きな将来の夢を持っているわけではないし、嫌いなことも、嫌なこともたくさんある。 でも子供には、自転車に乗って友達の家に行くことや、帰る途中の道端の石ころだって、キラキラして見

          きっと

          ここ最近、なんだか毎日悲しいニュースや、耳を塞ぎたくなるようなことを聞きます。 そんな情報は、見なければいい、聞かなければいいのだけど、見て見ぬ振りをするのは嫌で、ちゃんとしっかりと、自分の頭に届くようにしています。 僕は海の向こうで亡くなってしまった人の数を数字でしか見れないけれど、その数字の数以上に、悲しんでいる人がいて、大切なものを失っている人がいる。 誰が、どうして、なんのために悲しまなければいけないのか。 少なくても僕は、自分の大切なものを、一つも失いたくな

          魔法の言葉

          「今日のご飯は、カレーライスだよ」 我が家には、魔法の言葉がある この言葉を言うと、我が家の子供たちは大喜びをする、なぜなら私は、学校の献立表を毎月みて、給食と被らない絶妙なタイミングで、カレーを作っているのだ。 子供達の喜びの裏には、親の計算がされていたのだ。魔法じゃないよ、でも、魔法みたいだ。 「明日は学校を休んでね」 これは、ぼくたちがたまに聞く言葉だ。この言葉は、カレーライスと違って、年に何回かしか言われることがない。 いっこ前に言われた時は、たぶん6ヶ月以上

          SS『天国』

          「ここは…?」 男はふとつぶやいた。俺は先ほどまで敵国のアジトにいたはずだ。ふと起きると、一面の花畑にいた。 花畑の向こう側から、羽の生えた子供達がこちらに向かってきているのが見えた。 「天使だ…それに、花畑…、そうか俺は死んでしまったのか」 男は悟った。彼の仕事はスパイだった。たとえどんなに危険であろうと、彼は自分の国のために戦ってきた。その戦いの最中、彼は敵国に正体を見つかり、激しい戦いの末、死んでしまったのだ。 「俺は死んでしまったのか?」 目の前に来た天使

          好きこそ物の

          僕はお笑いを始めるまで 2年間だけサラリーマンをしていたのですが、 本当に仕事ができなくて、いつもいつも周りに迷惑をかけていました。 ただ、一つだけ、確信をもって言えることがありまして、 やる気がないとかではありませんでした。 不器用なりに頑張らなくちゃ、 自分の人生の大半を占める仕事を、つまらないものにしてしまったら、自分の人生を否定してしまう気がして、 辛くても、苦しくても、絶対に楽しむんだ、という気持ちを、いつももって仕事に臨んでいました。 だけど、そう思え

          スーツ

          僕がまだ社会人をしていた時の頃、 転職先が決まって、その記念に自分へのご褒美として、新しいスーツを買おうと駅ビルのショップに入った。 そこのお店はスーツ屋さんではなく、自社ブランドも展開するチェーンのセレクトショップだったから、そこのお店で買うつもりはなかったけど、 声をかけられたヒゲヅラの店員さんに 「試着しますか?似合ってますね!採寸どうしますか?お直しもすぐにできますよ?」 と、流されて、あれよあれよのまにスーツを買っていた。 4万円くらいだったから、そこま

          僕には光が当たらない

          どうしてもnoteを書きたくて、先に題名を決めてしまいました。 別にこれに関することを書きたいわけではありません、ただの日記です。 芸歴一年目の総括とか、二年目に向けてだとか、色々考えて、noteに書いたりしてみたけれど、どうしても人に見せるような文章が書けなくて、全部下書きに保存しては、そのまま放置してしまうことが続いています。 全然noteを更新してません。 それでも少なからず、芸歴一年目のまとめはnoteに書いておきたい 僕にとっての芸歴一年目は、全く意味のなか

          僕には光が当たらない

          【SS】未知との戦い

          「無駄な抵抗はよせ!!!」 「止まれ!!!」 「それ以上近づくと、本当に撃つぞ!!」 警察だけではない 機動隊、自衛隊、在日米軍までもが出動していた。 ここまで国を挙げて本気になったのは、読んで字の通り、戦後初だろう。 国民だけでない、世界中の人たちが、その行く末に注目していた。 果たしてこの国は、この迫りくる脅威を、 止めることができるのだろうか。 ズンッ! … ズンッ!! … ズンッ!!! 「隊長、もう撃ちます、撃ちますよ!  いいですね!?」 「これ以上近

          【SS】未知との戦い

          これ以上自分のことを嫌いになりたくない

          ので、寝ます

          これ以上自分のことを嫌いになりたくない

          日記9/7

          趣味が読書と言えるほど、僕は本を読まないのですが、今日はバイトまで少し時間があったので、古本屋へ行きました 今は無くなってしまったけど、僕が大学生の頃に何度も通ってた古着屋の下にある、本当に小さな古本屋 はじめて星新一さんのショートショートを買った古本屋さん。 大型の古本屋でもよかったんだけど、何だか量が多いとその分選択肢が多いみたいで、 昔から優柔不断だし、お目当ての本が欲しいんじゃなくて素敵な本と出会いたいなと思ってたから、そんな気持ちでフラッと入って、 映画、