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税法科目の攻略法

税理士試験の入口は基本簿記系科目かと思われます。
しかし、実際に税理士試験において苦労をするのは税法科目です。
そういう私も税法科目には苦戦させられました、私の主観ではありますが、簿記論や財務諸表論よりもよっぽど酒税法や国税徴収法の方が難易度が高いものと認識しています。
ただ、税法科目についての一定の攻略法というか、コツというか、その類のものを自分なりに感じとりました。
机の上で勉強せざるを得ない会計科目よりも、むしろ税法科目は働きながらでも合格の可能性を確保できる科目なのだと思います。

・税法科目はおおよそ計算+理論

税法科目は国税徴収法を除き、計算と理論で試験科目が構成されています。
主要税法の法人税法や所得税法、相続税法等においてはその割合が5:5となっています。
ではその計算と理論の勉強割合もその配点の比でやるべきか?
私の答えはNOです。
圧倒的に理論です。

・なぜ圧倒的に理論なのか?

税法科目の難易度が上がるのは理論科目の範囲の広さと暗記量の多さ、そして暗記と応用をリンクさせる応用力を用いなければ理論科目において合格点を出すことが出来ないためです。
私の経験上、理論で合格点以上をたたき出すことができれば合格はかなり近づきます。
極端な話、計算ももちろん大事ですが、それ相応の勉強量をすれば計算においてそんなに点数差が付けられないからです。
なお、計算においては極力ケアレスミスを出さない状態を前提に話しております、計算においての不合格要因のほとんどがケアレスミスです。

・理論をどこまで勉強する?

私は専門学校のABCランクはみませんでした、全ての理論を暗記する努力をしました。
T社にあってO社に無いものがあればそれも加えて覚えていました。
理論は覚えていなければ一発アウトの可能性があるため、年一の人生をかけた試験において理論を覚えないというギャンブルはしないこととしていました。
また、本試験の極限状態においてクリエイティブな発想をする自信が無かったため、応用理論とその想定問答までは覚えて本試験に臨みました。
私の考え方は効率が悪いものですが、年一の試験でギャンブルはしない、と考えた時には理論についてはここまで準備せざるを得ませんでした。

・働きながらの税法科目

週末等机の上に向かって勉強をする時間が与えられたときはもちろん計算も行いますが、主に隙間時間が勉強時間となる働きながら受験生にとって、理論中心の勉強は適していると思います。
・車の中では理論音源を流す
・昼休みや商談の隙間には理論を読む
・通勤時間で本を持てない時は頭の中で理論を回す
理論中心であれば日常のあらゆるところで勉強が可能です。

・税法科目の恐怖

私が税法科目不合格であった年はおおよそ理論で失敗しています。
これだけ理論で準備したとしても、覚えた理論を本試験で書けなかった経験もあります。
理論で焦り、普段はしないケアレスミスをした年もありました。
膨大な暗記量を必要とする税法科目はなるべくであれば1-2年で合格しておきたいところです、時間がたてばたつだけ税制改正があり、結局は複数年受験でも理論の恐怖はいつまでもついてきます。


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