8. 自分や自分のチームの目標、目指すところを自分の言葉で語れる大切さ

「なぜそれをするのか?」の理解が大切

組織の中で仕事をしていると、業務は基本的に降ってくるし、特に意識しなくてもやることはどんどん出てくるので毎日前進していく感じになりがちっです。求められていることに対してきちんと結果を出して前進していくことはとても大切です。ただ、その機会を自分にとってのプラスの機会に考え、自分の将来につなげていくためには、「なぜそれをするのか?」を考えていくことが大切なのだと思うのです。目的がしっかりしていないと、そこから生まれる成果も正しいものが出てこない可能性がありますし、その精度にも差が出てくることもあるかもしれません。
以前に「なぜやるのか?」を考えることの大切さ の部分で少し記載させていただきましたが、鬼滅の刃のストーリーを考えたときに、同じ「鬼と戦う」という行為に対してある人は「世の中の悲しみの連鎖を断ち切るため」、ある人は「出世のため」だと、だいぶ方向性が異なるし、そこから得られる結果/結末も当然ながら異なってくるはずです。
目指す部分をはっきりさせていくことがその後の成果や行動が変わってきて、次につなげていけるものの蓄積が変わってくるのだと思うのです。だからこそ、「なぜやるのか?」などの本質的な部分で自分の中の考えを整理シておくことがとても大切だと思うのです。

忘れがちなチームのミッションやビジョン

組織の中で日々仕事をしていると、そもそも自分の組織やチームは「何を目指して日々作業しているのか?」ということをついつい忘れがちになってしまします。大小に関わらず組織には目指すところ、ミッションやビジョンというものが掲げられているはずですが、特にそういう部分は忘れがちになってしまいますし、覚えていたり理解している事自体まれであることも少なくないかと思います。大切な「自分たちの目指すところはどこなのか?」であるはずのチームの進むべき目標がわからなくなってしまうことで、日々の業務がただの作業化してくることで、モチベーションが下がってしまうことも少なくないのではないでしょうか。挙げ句に、そういうものは必要なのか?とさえ感じられるようになってしまうという悪循環が起こりがちなのではないかと思うのです。
本来は、その一番大切な部分に共感性を持って集まってくる集団で世の中に価値を作っていけることがあるべき姿なのかなと思いますが、職業や仕事をどう選ぶかは千差万別、いろいろな考え方があるのも事実で、そういう事情の中でやはりいろいろなものがずれてきてしまうもので、その意義や目的が忘れ去られると、毎日の業務や仕事がただのルーティーンに見えてきてしまうのではないかと思うのです。すべてのお仕事には意義や目的が必ずあるはずだし、必ずその組織やチームがそこに存在するにも達成すべき使命があるはずなのです。そこをもう一度見直してみると、多分いま現在の自分たちの行動のあるべき姿ややっていることの意義も見えてくるはずです。
もし目指すべきものが存在しないというのであれば、自分たちで作って定義すればいいのだと思います。すべての組織には必ず起源があり、何らかの目的をもって始まっているはずです。そこをたどっていけばその存在意義、目的があるはずだし、たどって行けなければ今の状況を振り返って言語化していければいいのではないでしょうか?

大切なのは「自分の言葉で語れること、腹落ちしてもらうこと」

定義されているミッションやビジョンがあり、自分のチームの目標だったり意義が明確になっていたならば、みんなでそれを目指していけばいいわけです。が、通常そういうものはふわっとした非常に抽象的な言葉で書かれていて、それを読んだだけでは通常は「まあそうだよね」「できたらいいよね」的な感想で終わってしまうのではないでしょうか?結局、誰かがつくった理想論、誰かが掲げたいい感じの言葉は掲げられているとしても、お飾りになってしまうのではないでしょうか。勿体ないですね。
なぜそうなるのか?その一つの原因は、「誰かが掲げたいい言葉」になっているからだと思います。ホームページ書かれてたかな?そんな言葉的な位置づけになっちゃってないかなと。まあ普段使っていなければそういう感じになってしまいますよね?

そういう「誰かが掲げたいい言葉」から「みんなが目指す意義目的」にしていくためにいい方法が2つあります。

みんなで意義/目的を定める

自分がその意思決定に関われていれば、当然ならが自分たちからでてきた想いを言語化しているので、「誰かが掲げたいい言葉」にはならないはずです。ただし参加者1人1人が自覚と責任を持ってアウトプットする必要がありますが、遠い昔の誰かがつくった言葉ではなく、自分たちが主体で決めたものであるはずなので、理解度や浸透度は俄然違ってくると思います。

今ある意義/目的を、1人1人が自分の言葉で語れる状態にする

歴史が長ければ長いほど「誰かが掲げたいい言葉」になりがちです。ただ、過去からたどればみんながそこを目指して行動してきたからこそ今があるはずなのです。みんな気づかぬ間にそこに貢献しているはずなのです。だからそれをちゃんと気づいてもらうことが大切なのではないでしょうか。その気づきを得ながら、「誰かが掲げたいい言葉」を自分の中で噛み砕き、分解し、自分の日々の行動を振り返りきっかけにする。その結果として、より自分に近い現実的な言葉となって出力することができるはずです。自分で出す言葉は美しい必要ななく、キャッチである必要もありません。自分が納得した言葉として言語化されていることが大切です。
「誰かが掲げたいい言葉」は自分じゃない誰かが掲げたいい言葉。それを自分が体現したらどうなる?その言葉こそが自分がそこにいる意義になるのだと思います。

最終的には「自分が語れる意義/目的にし、今の自分の役割がそこにつながっていることを理解する」の状態にすること

「誰かが掲げたいい言葉」が自分の言葉になって外にでてきたら、今一度自分の今の役割がそこに向かっているのだということを実感できて、理解できることも大切です。人に言われたのではなく、自分の言葉で「自分の日々の行動がなぜ大切なのか?」「なんでこんなことやってるんだ?」を語れる強さ。そこに自分自身の将来や人生の向かうべき方向があって、そこにちゃんとつながっていけるんだと感じれられることが、毎日を力強く歩んでいけるための原動力になる気がします。
モチベーションを上げるための短期的な施策も大切だと感じますが、一人ひとりの将来に向き合いながら、一緒に中長期的な目指すべき道を探っていくことも大切だなと感じます。今までの自分の人生を振り返ってみても、辛かったときに乗り越えられたのは「なぜなのか?」が自分で見いだせたタイミングだったなと感じる今日このごろです。


自分たちも全部完璧にできているわけではないですが、次回は、この「自分が語れる意義/目的にし、今の自分の役割がそこにつながっていることを理解する」ために現在トライしていることを書いていきたいと思います。

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