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ホルモンバランス崩れた時用のシェルターをください

おそらく月経前症候群てやつだと思うのだが昨日は夕方からこのゾーンに入ってしまった。
毎回症状が違うのだが、今回は怒りが止まらないのだ。突然夫に怒りが湧く。買ってあげたバッグを使わないで友達からもらったバッグを使っていることが急に気になりだした。もう40代なので、この月経前の怒りとやらについて知識はそこそこあるし友人からも体験を聞いていたのですぐにわかった。しかしわかっているからと言ってコントロールできるかというとそんなことができれば誰も苦労していない。私は見事にこのイライラ沼に突っ込んでしまった。

帰宅するなり、夫に攻撃しまくってしまった。家のドアを開ける直前までは、「私は感情に振り回されたりしないぞ」と心にかたく誓っていたのに、はかないものである。
何も知らず機嫌よく迎えてくれた夫は妻からの唐突な攻撃にあい、責められ、もうこんな生活は嫌だ、と叫んでいた。私は怒りが収まらず、ベッドの上にあった抱き枕を殴り続けた。
いけない、なんでこんなことで怒っているのだろうと冷静になるように努めても、自分の力ではどうすることもできない。胸のあたりで竜巻がうなりをあげて走り回っており、風の回転を止められない。夫の姿が見えただけで頭がおかしくなりそうになる。

飼い猫には文字通りねこなで声でご飯をあげだりしたが、人間への対応は辛辣なものだった。きっと猫も感じ取っているだろう。ふがいない。動物まで怖がらせて、とみるみるうちにくやしさの涙が目にたまる。こんな時はとにかく距離を取らねばならない。居間を出て風呂に入る。体が温まることで少し落ち着きを取り戻すが、気を抜いてはならない。すみやかに風呂を出た後は顔を洗って歯を磨いたらスキンケアもそこそこにベッドに向かう。今日を早く終わらせなくてはならない。夫に「ごめん」とつぶやいたのち、ベッドに飛び込んで寝た。タオルケットの中で、シーツを掴んで歯を食いしばり、何かから解放されるのをじっと待っていた。

朝目覚めるともちろん気分は昨日よりは落ち着いているわけだが、怒りが完全に凪いだわけではない。にも拘わらず夫が「電気をこまめに消せ」などと言ってくるので再度怒りが爆発しそうになり、早々に家を出た(消さない私が悪いわけだが)。怒りが収まるには何時間必要なんだろうか。この体中の血が煮えくり返る感覚はいつになったら終わるのだろうか。
今回は幸いにも夫以外の人に怒りや苛立ちを感じることはなかったが、いつどこでどうなるかわからない。なにせ自分が操縦かんを握ることが許されないのだ。病院にいったところで40代からピル(女性ホルモンを安定させる薬)をもらうのは血栓などの問題もあり難しいらしく、漢方を飲むしかなさそうだが、それでも被害者が出なくなるならその方が良いかもしれない。生理痛もつらいが、感情を自分で操作できないのもなかなか辛い。この場合、後からくる自己嫌悪が特に悪だ。

怒りを感じたら逃げ込めるシェルターが欲しいと思った。そこに逃げ込めさえすれば怒鳴り散らしてもよいし物を壊し続けても良い。暴言を吐き続けられるツボが置いてあったり、ひたすらおしゃべりできる相手がそこにいたり。あとは柔らかい布なんかがあって、怒り切ったあとにお茶なんぞ飲みながらその布の中にくるまれることができたら最高。とにかく誰も傷つけたくないし、自分のことだって傷つけたくない。もちろん猫だって。

メモ:
母が風邪をひいている。父はYoutubeの見過ぎで腰が痛いという。

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