新曲「Three Leaves♣」をLに届けることが出来たが、現在ミネソタでは1人の罪なき黒人男性の命が奪われ、大規模な衝突に発展している。

先日の新曲「Three Leaves♣」を、Lに届けることが出来た。

しかし現在ミネソタでは警官の暴虐によって一人の罪なき黒人男性の命が奪われ、大規模な衝突に発展している。

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白人至上主義者など、外部から紛れ込んだ暴力的な煽動者の存在が指摘されているにも関わらず、
メディアは安易に「過激化、暴動、略奪」という言葉を用いてデモ隊をひとまとめに暴徒として扱い、
トランプは「shooting」という単語まで飛び出すあまりにも雑なツイートで、軍事力による鎮圧をほのめかしている。

「暴徒」「略奪」こうした不用意な記号化は、分断を加速させ、広範囲に押し広げ、さらなる悲劇を生むだろう。

虐げられた者、悲しみに暮れる人たち、怒りを抑えきれない、ごく普通の人々。
事実に即しながら、個々の表情の細かな揺らぎをしっかり捉えるような報道を望みたいが、難しいのだろうか。

ブラックミュージックの歴史のなかで、このような現実を乗り越えるための優れた楽曲が無数に生み出され、状況を少しずつ、少しずつ、変えてきた。

にもかかわらず、今日のような現実がいまも目の前に横たわっているが、
僕自身も、メロディやリズムや詞による、この一見頼りないやり方を信じて歩いていきたいと、改めて思った。

たとえ硬質なプロテストソングでなくても構わない。
カーティスが自分の娘のために織り上げた、こんな柔らかいラブソングでも、込められた願いは同じだろう。
誰かの表情の細かな揺らぎを捉えようと目を凝らし、耳を澄ませることには、きっと意味がある。


なかなか良いニュースが聞こえてこない日々だが、
「Three Leaves♣」を聴いてくれた親子からのメールが、気持ちを強く支えてくれている。

旅人さん

本当に本当にありがとうございました

Lを抱き締めながら聴きました
涙が止まらなかった
Lも泣いていました
二人で抱き合いながら何度も何度も聴きました

Lが、泣きながら一言
ありがとう
と言いました。

こんなに優しい歌をありがとうございます
この曲はLそのままです。
聴く度に涙が止まりません。

普段はあまり感情を表すことのないLが今日は少しずつゆっくり話してくれました。
苛められたときのこと、最初は苛められていた友達を助けたくて先生に泣きながら訴えたこと
給食もおいてもらえなかったこと
どんどん自分が嫌になって
人も怖くなって
でも、人に認めてもらいたい自分がいたこと

木村花さんのニュースをみて
人は死ななければ騒がないんだと
また思ったこと

悲しくて疲れたよ、ママ

ママはLを守るからね、大丈夫。
必ず元気になるからまた一緒に公園行ったりドライブしたりしよう
そしていつか旅人さんのライブにいこうね。

ママ、入院中ね、小さな時のことを考えていたよ
ママと一緒に駅でたい焼きを買ったこととかね

L、ママは小さな頃からずっとずっとLを愛してる
Lを守るよ
大丈夫だよ、また元気になれる

旅人さん、
明日、ハムスターの三ツ葉くんを去年埋めた場所から咲いたヒマワリの種を
蒔こうと思います

きっと夏には希望の花がLの笑顔と共に咲くことを願って。

本当に本当にありがとうございます、旅人さん
この曲にはLが溢れています
ありがとう

S&L


コロナの影響による隔離の状態を解かれて、病院からようやく自宅に戻ることが出来た、L。

でも、彼女がすっかり元気と健康を取り戻せたわけではなく、
心身ズタボロのまま、なんとか歩みだそうとしてる状態だそうです。

そんな中、下記のようなリプライをくれた方がいた。

お手紙をまとめて僕のサイトのメールフォームから送って頂けたら、親子に転送します。ありがとう。


七尾さん LさんとSさんのお話を聞いて大変心を痛めています。私自身国際結婚をして子供もハーフです。現在アメリカ在住ですが私の周りにはLさんと同じハーフブラックハーフジャパニーズのお友達がたくさんいます。LさんやSさんに同じ肌の色をしたお友達から応援メッセージを送れないでしょうか。


noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。