こんな財団はいやだ③

今回は、専務引きずりおろし軍団が、ある大企業の天下り軍団ではないのに、どうやってHが先頭に立って軍団を形成したかがみえてきたので、それをお話します。

世の中には、常に人に囲まれる人気者がいる一方、誰からも誘いがかからない人もいます。誰からも誘いがかからない人には、大きく二通りあって、1つは、単純に人気がない人。特徴としては、自己主張を通しがち、持論にこだわる、幸せそうでない、つまり一緒にいて楽しくない。本人は実は誘ってほしいけれど好かれないタイプゆえの、孤独の人です。
もうひとつは誘っても来ない人で自分の生活中心だからです。嫌われているわけではなく孤高の人。

孤独の人は、たまに人に誘われると、うれしくて誘いに乗ってしまいます。
ずっと疎遠だったりそれまでつきあいがなかった人から誘われた場合、そこには必ず下心があるのですが、疑うより誘われた嬉しさが先にたってしまうのです。そしてさらに、その人のおだてや口車にのってしまい、その人の役にたてるならもっと仲良くなれるかも、と、勘違いして、その人に肩入れして協力してしまいがちです。その人が目的の結果を得たあとは、孤独の人と仲良くなりたかったわけではないのでお役御免、ポイですが。

Kという、理事になりたくて仕方なかったけれど人気がなく誰からも推されなかった人物がいます。専務になりそこなって恨みつらみの募るHは、専務の一挙手一投足にクレームをしていましたが、一方で、人となじめない性格であるうえ、ともに役職を逃したKに頻繁に電話するなどして近づき、ちょっとした専務の失態を攻撃したHは、ついにKから共感を得て、同じく頓珍漢な発言が多くなり浮き始めた老人Mにも声をかけ、ふたりあるいは三人で頻繁に飲み会を行うようになりました ( Hのプライベートスケジュール表がHの不注意で表面化したため事実です). 自分のペースに巻き込むことに成功、彼らはHの言うことをうのみにするようになり「Hのため」とKやMが先頭に立って、道理にあわないクレームメールや発言を乱発するようになったのでした。「人のため」となると感情的になりやすいものですが、そもそも孤独老人です、もう誰も手に負えなくなりました。

ただ、そもそも他の人があまり近づかない孤独老人と増長するHです、徒党を組んでどんどんエスカレートしていくことで、静観していた周囲の理事たちに、避けるべき危険人物としてみなされるようになっていることに、はたして気が付いているでしょうか。これで、こんな老害を選出する選定員(評議員の一部でMもそのひとり)がいたとしたら、全部が全部といわないまでも、一般財団というのはこの程度としかいえないのです。



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