見出し画像

【創作日記】久々の小説執筆で思い出す

先日、エブリスタで久々に小説を投稿した。
『川村景子のおつとめ転々日記』という一話完結の短い話。

大昔に書いた『短編集サクラサク』の中に「Eの改造」という話があるのだが、その主人公の名前が川村景子である。

以前からこの川村景子の物語をあらためて書こうと思っていた。

――が、しかし。
名前になんのひねりもなかったので、名前を変えて別人の物語にしようかとも考えていた。

ちなみに「川村景子」という名前は、当時そのへんに置きっぱなしにしていた年賀状に川村という名字があったことと、その少し前に姉が北川景子さんの話をしていたのを思い出して、合体させただけである。

名前でしばらく保留状態だったそんなある日。
ある日というか、つい先日の2月12日のこと。
なんでだか、ふと、エブリスタのメニュー欄から「公式コンテスト」をクリックしていた。

開いた画面で目に入ったのが、エブリスタではおなじみの「三行から参加できる 超・妄想コンテスト」。今回のお題は「ふるえる」。

〆切日は、2024年2月12日(月) 。
「今日までか」
そして〆切時間は、27:59:59。
「何これ」
思わず笑う。地球はいつから1日24時間ではなくなってしまったのか。

「ええとつまり、限りなく午前4時だな。4時になった時点でアウトね。はいはいオッケー」

そういや深夜のテレビ番組も、近頃は「25時放送!」とか言うようになってたな。たしかにその方が、感覚的にわかる。

エブリスタのこの〆切時間も、正直助かる。
インターネット応募は夜中でも対応できるのが魅力だが、午前0時では案外忙しい。お風呂に入ってきたり、髪を乾かすのに時間を取られたり。
作品を頭から読み込んでいるうちにうっかり寝落ちすることもあるので(実話)、午前4時頃まであがけるのは大変ありがたい。

とは言え、さすがにそこまで夜ふかししては体が使い物にならないのでやらないが。

この募集要項を見たとき、
「……あ、書けるな」
無意識につぶやいていた。
作品の良し悪しはともかく、「書けるな」と思ってしまった。

たまたまこの頃、頭の中で川村景子小説を考えていて、その内容に「ふるえる」を入れることは可能だった。

さらに言えば、どういう形で出すか決めかねていた草稿もすでに書いていた。これを川村景子バージョンに整えればいい。

ものすごく久しぶりの小説執筆。
肩慣らしにはちょうどいい文章量だ。

そんな感じで書いて応募した。
本文の「会合って何」とか「まだ転々としてないのに転々日記って何」とか、ツッコミどころは多々あるが。

やっぱいいなあ、小説を書くのって。

日記やエッセイも好きで書いちゃうけど。いろいろ気を使うこともあるから難しいし、それ故にぬる~くしか書けないときもある。

小説と日記・エッセイの執筆の違いは、翌日はっきりと表れた。

応募作業で夜ふかししたというのに、まったく寝不足感がなかったのだ。noteを0時までに投稿しなきゃって頑張ったときの翌日は、寝不足で使い物にならないのに。

今回の小説応募は、結局のんびりと1時半くらいまでかけてしまった。それなのに朝から元気で、仕事中も「やったやった!」と興奮気味。

初めて文学賞に応募したときのことも思い出して、余計に楽しくなってしまった。

今回の小説はものすごく短かったけど。
それでもやっぱり「小説を書き上げる」って、ものすごい達成感に襲われるんだなぁ。

仕事忙しくて最近疲れ気味だけど。
また書こう。

本当はこんな、やっつけぶっつけじゃなくて。
以前みたいに、またどっぷりと世界観や構成を考えるところからやりたい。

ああ、寝不足でも平気な体がほしいぞ。


■川村景子のおつとめ転々日記(エブリスタ)

■短編集サクラサク(エブリスタ)

■Eの改造(note)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?