マガジンのカバー画像

父のこと/命のこと

41
2021年、コロナ禍に脳梗塞で逝った父のこと。いくつもの重い決断を迫られた、私たち家族のこと。その後の、日々の暮らしのこと。/父に限らず、命のことをテーマにした内容です
運営しているクリエイター

2021年5月の記事一覧

父の最期に関わる選択と、コロナ禍での葬儀に他県の姉を呼ぶか否かの問題について、誰の気持ちで答えを出したか

今回もまた、前回と同じ理由で有料とさせていただきました。とても個人的なことで、表へ出しっぱなしにすると傷口がヒリヒリと痛みそうなこと。私たち家族にとって、とてもつらく、大切な出来事となったことです。 今回の内容は、父の最期に関わる選択――延命治療についてを問われたときのこと。それから、コロナ患者数が急増中の大都市圏に住む、姉や叔父叔母たちをどうすべきかという問題について。父の危篤時、そして葬儀に、姉たちを呼ぶべきか否か。 何が正解かわからない問題の答えを、私たち家族は、時

有料
1,000

受け入れ難い現実に直面したとき、後悔しないためにしたこと

いつも読んでくださっている皆様へ。 急にこんな高値をつけてごめんなさい。むしろいつも読んでくださってる皆様へは、いつもどおりに読んでいただきたい気持ちもあるのだけど。 でも今回の日記は、大勢の目に触れるところへ晒しっぱなしにはしたくない、私にとってはとても大切な話だと思ったから、こういう設定にしました。 内容は、とてもとても個人的なことです。 父がまだ入院していたときのこと。その間に考えておかなければならない、今後の生活のことについて。意識が戻らない父の介護をどういう形

有料
1,000

迷っていた私への御神託

30年以上の付き合いになる同郷の親友が、私の生態を見て、「書呼吸」という言葉をつくったことがある。もう何年も前のことだ。 「それって『呼吸するように書く』ってこと?」 「違うよ。和珪ちゃんの場合はね――」   * この冬、なんの迷いもなくやっていた「書く」ということにつまずいていた私。あれほど好きで、書くことで救われてきたことだってあったのに。書かなくてもいいのでは? などと書くこと自体に疑問を抱くまで落ちるありさまで。今までの人生でそれはなかった現象だった。 春にな