【小説】太陽のヴェーダ 先生が私に教えてくれたこと(9)
(第1話/あらすじ)
「すっきりしたでしょう? 今まで言いたかったこと、粗方言えたんじゃないですか?」
横になった美咲は、ベッドに腰掛けている雪洋から顔を隠すように夏掛けを口元まで引き上げた。さっきまでの自分の乱心を思い出すと恥ずかしくていたたまれない。
「本当は止めたくなかったんですけどね。叫び足りないなら明日また聞いてあげますよ」
「いいですもう……。自己嫌悪で立ち直れません」
すっかり毒気の抜けた美咲を見て取り、雪洋は話し始めた。
「美咲はね、いわゆる人生の岐