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生きる力

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戻ってきた実家での田舎暮らし。里山の風景。染みるご近所付き合い。親類のありがたみ。母から学ぶ農作業。できなくてもいい。知っておきたい。
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2022年8月の記事一覧

カボチャの収穫

私の小さな農園で育ったカボチャ。 お盆頃からついに収穫が始まった。 これまでに追肥をしたり、子づるを切って整理したり、泥がつかないように干し草を敷いたりとお世話してきたが。 母から「これは茂らせすぎだ」と注意されるほど、つるが伸びまくり、葉も大いに茂った。 そして病気にもなった。多くの葉に白い粉状のものがついたのだ。カボチャ畑の隣で育っていた、母のキュウリも同様だった。母の本によると、通気性が悪くてカビが生えたのだとか。今年はしょっちゅう雨が降ったから、そのせいだろう。

我が家の盆棚作法

8月13日を待たずに、盆棚に手をつける。去年片付けるときに解体しすぎてしまって、今年は組むときに手こずるだろうと思ったから。 11日の午後、板と棒の束でしかない盆棚を出す。紐をほどいて、一本一本を吟味。祖母と母、それぞれの印が入っているから、それを解読しなければならない。 元々は祖母が組み立て担当で、祖母自身がわかるように印を入れていたらしい。その後母が引き継いだが、祖母の印がわかりづらいからと、母も印を入れた。しかしどちらも黒の油性ペンで書き込まれたので、 「結局なんだ

「あなたは家を守る人」

横浜中華街で手相だか生年月日だかを見てもらったときに、 「あなたは家を守る人」 と言われたことがある。 当時の私は、結婚、同居が決まっていたというタイミング。 「どっちの家のことでしょうか」 質問してみたが、 「あー、んー、だからね、そういうことよ」 返ってきたのは、なんだかよくわからない内容。 次男の嫁なのにわざわざ同居するわけだから、「嫁ぎ先を守る」なのだろうと、そのときは解釈した。だが実家も近かったことから、「嫁ぎ先と実家の両方を守る」なのだろうとも思うように。 離