嫌な接客を体験したので、なぜ嫌だったのかを考察。

最近、また自分の中で釣りのマイブームがやってきた。
定期的に熱中したくなるものがやってくる。
その中でも釣りは長年少し休んでは再加熱を繰り返している付き合いの長い趣味だ。

久しぶりに釣具などを新調すべく釣具屋に行ってみた。
服屋の店員ほど釣具屋の店員は話しかけては来ない。そこはいい所かもしれない。

ただ、服屋の店員より明らかに自分達のこだわりを押し付けてくる傾向にある。
好きでその仕事をしている人が多いので、その分だけこだわりが強い。

お客である僕が、「こういう釣りがしたくて、これくらいの竿が欲しい。」と言っても、必ずと言っていいほど高い竿を選んでくる。
例えるなら、車の免許取り立ての初心者が急にそこそこ良い新車を進められているようなもの。

最初は壊してしまったり傷付けてしまったりするし、初めから高いものは求めていない。
そのお客側の要望を基本的に無視してくる。
釣り方にもこだわりがあったり、初心者相手だからといって間違った情報を熱弁する人もいた。

ここら辺が、初心者からすると取っ付きにくさを感じるところだと思う。まるで二郎系ラーメンのルールに縛られた雰囲気のように。

簡単に言ってしまうなら、ヒアリングがとても下手くそな店員が多いということ。
お客側に良かれと思って最初から良いものを勧めているが、そもそもお客は失敗しないことを望んでいるのだろうか?
むしろ、安い竿で大物を釣ろうとして折れてしまったりとか、そういう失敗を経験しての成長という体験が欲しいのではないか?
もしそうだとしたら、その体験や経験を奪ってしまうのは、”ハマるきっかけ”さえも奪っているような気がしてしまう。
元も子もない。

正直、僕が一番話しやすくていい接客だと感じた店員さんは、入社したての青年だった。
「まだ慣れてないんですよ〜」「あ、でも初心者ならここら辺がいいかもです!」「最初は安い竿で経験つむのもいいですよね!」と、しっかり会話をしてくれた。
一方的に自分の正しさを押し付けないところだけでも、ベテラン店員よりよほど話しやすかった。

出来れば、謙遜を持ったそのままの君で、これから釣りを始めたい初心者を接客し続けてくれることを祈るばかり。

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