オレンジ70%
ある休みの日に漫画喫茶に行った。
私はまずドリンクを2杯ほど入れてから部屋に行く。これが私の満喫ルーティーンだ。
2台並んであるドリンクサーバー。
その日はオレンジジュースが飲みたかった。
左の台にはオレンジ100%という名の飲み物があったので、これだと思い紙コップに注ぐ。
あともう一杯は何にしよう。
隣のドリンクバーの機械に目を移すと、
そこには、
オレンジ70%
驚いた。2種類も必要なのだろうか。
この違いはもちろん濃縮した果汁の希釈度合なのだろうが、隣に置かれているだけでその印象が変わる。
というか、オレンジ100%とオレンジ70%が目の前にあった場合、大抵の人はオレンジ100%を選んでしまうのではないだろうか。
その30%の差に「希釈」以外にも直感的に「美味しさの度合い」もイメージしてしまう気がする。
70%よりも100%の方がオレンジいっぱいで美味しそう!という安直な理由だ。
だが、「ジュース選びに人生賭けてます」とかいう人以外は皆その安直な気持ちに負けてしまう。
むしろ満喫に来た身としてはジュースよりも漫画を選びたいのが本音だ。
だから私は満喫のオレンジジュース2種類に必要性を感じなかった。
よほど上の人がオレンジジュースに対して情熱をもっているのだろうか。
オレンジ100%だけでは酸っぱすぎると言う人がいるから70%バージョンも増やすぞとかいう会議があったのだろうか。
謎である。
ちなみにそのドリンクバーには、
「なっちゃんオレンジ」も存在した
計り知れないオレンジ愛を感じた瞬間だった。
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