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Connectrip岩手公演と旅行…の話(後編)

こんばんは、ゆのゆのと申します。

3月10日に盛岡で行われたアイドルマスターシンデレラガールズConnectrip岩手公演と、それに合わせて旅行に行った話について、先日前編を後悔していましたが、ここでは後編を書いていきます。
前編と後編で記事の内容が大きく変わるため、分けていました。

前編では、主に
・久々の東北旅行でやれることをやる
・ごはん!
・ライブ前のワクワク
・ライブでの感動
のような感じでした。

…が、このライブ遠征に関しては、もう一つの裏テーマを考えており、
その裏テーマを満たすために3日目の予定を細かく立て、当日はその予定にそって行動していました。

ライブが3月10日に東北で行われる。
つまり、3月11日に東北地方にいる、ということ…。

※この記事では、震災に関する話および、被害を受けた地方の現在の写真などが一部登場します。苦手な方はブラウザバック/クローズをお願いします。



1.その日、であること

Connectrip岩手公演の日程発表があったときから、気になってはいました。ライブが3月10日ということは、その翌日は東北地方にいるということ。

2011年3月11日、東北地方の広範囲にわたり甚大な被害を及ぼした東日本大震災。既に10年以上経過していることもあり、近くなったときメディアで取り上げられるぐらいで、勤務中に会社で黙祷したりというような、具体的な動きは減りつつあります。
実際、「変に気を使わず、普段の日常に戻していこう」というような動きもあり、自分のTwitter(X)でも、その日のその時間 という話題は2年前ぐらいからはあまり触れないようにしていました。

ただ、それでいても、今年その特定の日にその地方にいるというのは、運命のようなものを感じていました。

2.2024年1月1日

2024年になって、正月から北陸地方でおきた「能登半島地震」は記憶に新しいかと思います。当日や翌日に見た現地の映像、特に輪島地方の火災被害などは特にショッキングなものでした。
昨日まであったものが、明日もあるかわからない。
私自身はこういった被害を受けたことは有りませんが、いつ自分の身に降り掛かってくるかはわかりませんし、こういった災害による不便もなく生活できていることが尊いものである、ということを改めて感じたものでした。

3.自己満足ではあるけれど

自分にできることはなんだろうか、と考えたときに
・祈ること
・その土地でお金を使うこと
ということが思い浮かびました。
実際、祈ったところで、それが具現化するわけでもなく、自己満足にしかならないことは承知しています。(想いの連鎖、という側面はあるかもしれませんが)
ただ、それでいても、こういうその日にその土地にいるという運命で、このようなことが今後あるかどうかわからないからこそ、
自分の気持ちに整理をつけたりする意味でも、「3.11に関する祈りを捧げる」という裏テーマを設定し、3月11日の予定を立てました。

3月9日の松島のときもそうでしたが、自分の無理のない範囲で、その土地でお金を使うというような感じで、行動することにしていました。

4.奇跡の一本松

今回、岩手公演に関する遠征であることもあり、岩手でこの3.11に関する場所で、一番先に思い浮かんだのは「奇跡の一本松(陸前高田)」でした。

奇跡の一本松のあったエリアは、津波伝承館といった、出来事を後世に伝える施設や、震災遺構として津波被害を受けた建物を保存、奇跡の一本松自体も、復興を象徴するモニュメントとして枯死したあとも保存されており、
また、アクセスしやすいようにその一帯が道の駅として運用されています。
BRT(Bus Rapid Transit)により、気仙沼駅から奇跡の一本松へ公共交通機関だけで行けるようにもなっており、盛岡や東北新幹線のルートからは大きく外れるものですが、朝から移動すればいけないことはない、ということで、本格的にプランを立てました。

盛岡9:06 ⇒(東北新幹線)⇒一ノ関10:17⇒(大船渡線)⇒気仙沼11:45
⇒(JR大船渡線BRT)⇒奇跡の一本松12:36

奇跡の一本松15:05⇒(JR大船渡線BRT)⇒気仙沼16:15⇒(大船渡線)⇒一ノ関17:48⇒(東北新幹線)

最後に14:46に黙祷してそのまま帰るということが可能な時刻になっているのも、偶然なのか意図的なのか。

5.当日の話

細かく時刻の予定を立ててただけあって、現地まで時間通りに問題なく移動できました。
現地は少し曇っていは居ましたが雨は降っておらず、時間経過で晴れてきたような気がします。
そしてそこに、奇跡の一本松や、津波被害を受けた建物などがありました。

この13年、報道を含めた映像で、何度も被災地の映像を見たつもりではいましたが、実際に現地で目の前でその光景をみると、くるものがありましたね。
道の駅隣にある、東日本大震災津波伝承館で、
当時の映像・実際に被災して避難した方の話・被害を受けた消防車などの展示・繰り返される歴史と地域性、それゆえの心構えなど、
色々なものを見た後に改めて一本松や、被災した建物、献花台などを見たときには、(自分が感情移入しやすいということもありますが)涙が出てくるぐらいでしたね。

14:46に海にむかって黙祷を捧げ、
予定通り15:05のBRTに乗って東北新幹線のほうまで帰ってきました。
自分の目で見て、改めて、この機会に現地にいってよかった(よかったという表現が正しいのかわかりませんが)とは思っています。
こういった感情を抱くことは、自分が何事もなく、被災/罹災していないからこそできたことでもあります。忘れてはいけない・後世に伝えていかないといけないことなのだと思いました。

ちなみに、お昼ご飯は、
・道の駅陸前高田の「たかたのごはん」さんで赤い海鮮丼のセット
・併設している「すなば珈琲」さんでありすポーク豚まん
をおいしくいただきました。

すなば珈琲は鳥取だけだと思っていたのですが、唯一、県外だと陸前高田にあるんですね

表のテーマは「ライブ参加に向けた東北旅行」
裏テーマは「3.11を東北で迎えて自分の気持を整理する」
といった感じで2つのテーマがある3日間でした。

特に、裏テーマに関しては印象が強く、ライブの記憶と同列になるぐらいの記憶として残っていますが、それはそれで深い3日間になったと思います。
日付が日付だけに、こんなときもあってもいいでしょう。

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