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コミュニティをあたためるために、対面とオンラインをいかにつかうか?

今日は「とびらプロジェクト」(東京都美術館 × 東京藝術大学)で、「オンラインの場づくり」に関するレクチャーをさせていただきました。例年、この時期に「ワークショップのつくり方講座」を実施しているのですが、今年はこのコロナの状況を受けて、オンラインにフォーカスしてこれからの場づくりを考える講義としました。

講座では、私自身の今年の場作り経験をお話ししながら、実際に開発したワークショップもいくつか体験していただきました。参加者は約100名で、チャットも活発で非常によい学びの場でした。

チャットのおかげで、オンラインの講演は対面よりもインタラクティブにできる感覚があり、今年一年でだいぶ気に入ってきた感覚がありますね。

オンラインと対面の長所をいかにミックスさせるか?

今回は「オンラインの場づくり」にフォーカスをして話をしましたが、来年一年はいかに「オンラインと対面の長所をミックスして場をつくるか?」がキーになりますよね。一山さって、また一山というかんじで、また試行錯誤の日々が始まることを感じます。

講演の間のブレイクアウトルームや、終了後に、伊藤達矢さんや、稲庭 彩和子さん、スタッフのみなさんともいろいろと意見交換ができたのですが、それも個人的にとても勉強になりました。

その中で話題になって面白いと思ったのが、稲庭さんのこちらの言葉です。(正確な文字起こしではなく、内容を舘野なりにまとめたものです)

オンラインの場は電子レンジのようにあたたまり、リアルの場は鍋でお湯を沸かしているようにあたたまる 稲庭 彩和子さん

こちらは舘野なりの理解ではありますが、お話のポイントは、

・オンラインの場は、短時間で濃密な情報のやりとりがなされるので直後はすごく盛り上がるのだけど、その熱がじんわりと続くかというとそうではなく冷めるのも早そうなかんじ。

・一方で、リアルな場は、場のあたたまりはじんわりなんだけど、一度あたたまるとなかなか冷めにくく、持続した効果を得られるようなかんじ。

ということだったかと思います。これは体感的にも実感できるなあと思いました。こうした2つの場の特徴をつかみながら、うまく両者のいいとこどりをはかろうとするのが今後の挑戦なのかなと思います。

コミュニティをあたためる視点から

「学ぶ内容をお届けするだけ」で考えれば、オンラインでのノウハウはかなり蓄積されてきたように思います。一方で「学びのコミュニティをつくる」という視点でいうと、オンラインはかなりつらい部分もあり、なかなか思うようにいかなくてモヤモヤすることも多い一年でした。

来年は「コミュニティをあたためる」という側面から、オンラインと対面をいかにうまくミックスしていくのがベストなのかを本格的に探究する年になるのかなと思います。

伊藤さんが講演の最後に「新しい探究は、たくさんの人が、たくさんの試行錯誤をすることで前に進む。」というお話をされていてとてもいいなと思いました。

私自身の試行錯誤もまたはじまりますが、そのノウハウをなんとかがんばって構造化・言語化して共有し、よりよい学びの場をつくれるようになったらいいなと思っています。

noteもボチボチまた更新を再開していこうと思いますので引き続きよろしくお願いします!


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