あなたに「話を聞く体力」は残っていますか?:スキルと時間に加えて必要なこと
「話を聞くこと」は、コミュニケーションをする上で非常に重要です。日常生活での会話ももちろんですが、企業の中での1on1やコーチングなどの場面でも、相手の話をしっかり聞くことが成功の鍵になります。
よりよく聞くために必要なスキル
聞くことのスキルは「傾聴のやり方」などとしてまとめられています。これらのスキルや方法は、何を意識して、どのように聞くといいのかを考える上でとても役に立ちます。
聞くことなんて誰でもできると思うのですが、実際は聞いているようで聞いていなかったり、すぐに自分の話をしてしまったりということは、みなさんも体験しているでしょう。ちゃんと聞くためには、それなりに練習が必要なのです。
スキルを活用するための時間
実際にスキルが身についたとしても、話を聞くためにはそのための時間をしっかり確保することも必要です。特に複数人の話を聞こうと思ったら、まとまった時間を確保する必要があります。
しかし、忙しいと一人ひとりに対して時間をとれなくなります。そうすると、結局一方的に全員に向かって情報提供するだけになってしまうのはよくあるのではないでしょうか。私も時々そういう状況に陥ります。こういうときは黄色信号です。
話を聞くためにはそれなりの時間が必要になるのです。
聞くための体力を残しておく
最近はこれに加えて「聞く体力」を残しておくことの重要性を実感しています。
聞くスキルをつけて、聞く時間が仮にあったとしても、聞く体力が残っていなければそれをしっかりと実行することができません。
「聞くこと」は、話すこと以上に体力が必要です。相手の話に集中し、時に伝え返しをしながら、言葉になっていないその人の思いを掴むということはとてもハードです。スキルや時間があってもうまくいかないことが起こりうるわけですね。
自分自身を振り返ってみても、仕事に疲れてヘロヘロになり、話を聞く体力が残っていないということはしばしばあります。そういうときは、やっぱり全然ちゃんと聞けないんですよね。
ある意味、それはこれ以上負荷をかけられないという身体の防衛反応のようなものでもあるかもしれません。そのときは「聞けていない」ことにも気づけないことがあります。
少し休みをとって体力が戻ってきた時にはじめて、「ああ、ちゃんと聞く余力がなかったな」と気づけるのですが、ほんとうは常にちゃんと聞けるような体力を蓄えていたいところです。
まとめ
今日は「聞く体力」について書きました。
何かが「できない」ときに、
・スキルや能力が足りない
・時間が足りない
と思いがちなのですが、その両方があったとしても、体力(気力なども含めて)がなければ、それを実行することはできません。
やるべきことを実行できるだけの体力を蓄えるためには、「体力を削るものを減らす」、「体力を高めるものを増やす」の両方のアプローチが必要です。
コロナ禍でなかなか忙しい日々が続くのですが、しっかりとその前提となる体力を蓄える仕組みづくりを考えていきたいです。
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