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2022.11.17〜こどもへのまなざし〜

名著である。こんなとこで紹介せずとも知っている方は多いだろう。前から気になっていて、本屋さんでパラパラと読んだことはあった。
だが、参加している産育休コミュニティMIRAISで出会った方が「この本おすすめ!」を熱く語ってくれたのをきっかけに、購入してしっかり読んだ。(ありがとうなっしー^^)

この本の中では、乳幼児期が人間の基礎形成においてもっとも重要な時期だと語られている。人間の基礎=人を信頼できる力、を乳幼児期に育むとはどういうことなのかが、優しい文体で綴られ、夜間授乳で寝不足気味だった自分には、温かい飲み物のように染み渡った。

ページを捲って驚いたのは、まず最初に言及されていたのが親自身の人間関係に関する内容だったことだ。親自身が孤独にならずに育児することや、自分の子どもの周囲にいる、子どもたちの成長に視野を向ける(本の中では育ち合い、と表現。)ことの重要性が、冒頭で解説されている。
てっきり親と子一対一の話がメインなのかと思っていたので、とっても新鮮で、新しい視点を得ることができた。

もうひとつ強く印象に残ったのは「泣くことは、乳幼児ができる唯一の努力」ということだ。お腹が空いた、寒い暑い、眠れない、さびしい、おむつを変えてほしい。そうした要求を親に伝えるためには、乳幼児は泣くしかない。
産後すぐの入院中は、娘が泣いているのを見ると「自分のお世話が下手なのか?」と、罪悪感ばかりが募っていたが「努力をしている」という視点で見ると「しっかりと意思表示をしていて素晴らしいな〜」と思えるようになった。
母親である自分が、彼女の努力をしかと受け止め、希望を叶えてあげることで、娘のこの世界への信頼度が上がっていけばいいなと思う。

ほかにも、しつけについて、こどもが失敗をしたときの対処など、育児でぶつかる様々な壁に関する内容が詰まっている。
折々読み返し、娘との日々を充実したものにさせたいと感じられた1冊だ。

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