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急いでも早くならない

プロダクト開発において、「いつ機能をリリースできるか」というのはよく話題に出るトピックだと思う。

エンジニアであれば「いつまでに作れますか?」というのは必ず聞かれたことがあるはずだし、見積もって説明することがあるとおもう。
自分も例外なく、今まで関わった数百の案件(プロダクトの数でなくプロジェクトの数)の中で、たくさん聞かれてきた。

By dateで「いつまでに必要なんです」と言われたことも何度もあるし、期限が決まったプロジェクトを管理したこともある。

その中で間違いないと思っているのは「基本的に急いでも早くならないことが多い。ないしは、急ぐことはリスクがある」ということである。

「xx日までに欲しい」「明日までに欲しい」と言われたら、できることならしてあげたいと思う人もそれなりに多いと思う。結果、頑張ってしまう。

自分も、リリース前日(当日?)に朝まで開発して、流石に眠くなって健康管理室に行き、マッサージされながら寝過ごして当日のリリース時間まで寝ていたこともある。

だから、頑張ってしまうこと自体を否定したいわけではない。

ただ、基本的には「急ぐことによって、結果的に不具合が増え、後でリカバリーすることになり、トータルのコストは増えてしまう」という認識を持つべきだと思う。

無理して稼働して開発することで、コードの品質は落ちることが多い。
QAの期間を短くすることで、検証の品質も、下がることが多い。

その認識があるかないかで、ITサービスを提供するビジネスに関わるメンバーの立ち回りは変わると思う。

例えば、顧客に対して期待値を高く設定しすぎることは心情としてよくあることだと思うが、後から裏切ることになるリスクがある。

そのリスクを認識した上で立ち回ることが大事だな、と思っている。

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