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『けものたちの名前』が出来るまで vol.28 〜Guest Vocal・Maika Loubté〜

〜Guest Vocal Maika Loubté〜

初めて Maika Loubté さんのパフォーマンスを見たのは、2016年、信濃町の京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパスで開催されていた Art Book Fair のときだった。

たまたまイベント開催の情報を知り、訪れた会場の入り口ゲート付近で校舎を目前に隣でぶっちぎって耳を引くパフォーマンスをしていたのが彼女だった。

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こじんまりとせず、音楽的にもリッチなハミ出感、エッジの効いたエレクトリック・ミュージックを鳴らしていて、そしてポップ、なんだこの人は?と思わず立ち止まった。

そしてその隣で工事現場にあるような業務用のクリップライトにカバーをつけて指向性を持たせ、手のひらでパタパタとしながら光の強弱をつけながらステップを踏む男性がすぐに目についた。
遠藤治郎さんだった。

治郎さんは、2015年の2月20日、ロットのATOM Tour -Final- @恵比寿リキッドルームで照明をお願いした方で、今年のオースティンで開催されたSXSWでは落合陽一らとともにニュー・ジャパン・アイランズを出展し何やら賞を受賞してしまった僕の尊敬する空間デザイナーアーティストの一人。

自由を謳歌し、自然体で生きる2人が空気を読まないパフォーマンスでお出迎えしている最高の瞬間だった。

以来、Maikaさんとは一緒に音を出すことはなくとも、いろんなフェス、サーキットイベントで共演することとなった。

ロットとはひとまずは音楽的に異なる部分も多いので、とはいえ、マインドは遠からずな気がしていて、エンターテインメントしての規定値距離はほど良い絶対値を感じていたので、いつか一緒に何か出来たら、と考えていたところに今回三船が彼女をコーラスとしてゲストとしてアサインしてきた。

見事に数曲で彼女らしい独特の空気感が楽曲に奥行きを持たせている。
残念ながら僕は録音には立ち会えず、三船が彼女のスタジオにお邪魔して数曲録音して頂いた。

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ロット史上初、女性コーラスワークがカラフルな今作を是非、楽しみにしていて欲しい。

続く。

ROTH BART BARON

Makuake : ROTH BART BARON 最新作『けものたちの名前』ツアーを成功させたい

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