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医療機関へ医療用ガウンを提供する

2021年5月19日に「行き場をなくした医療用ガウンを医療従事者に届ける」ためのクラウドファンディングをReadyforで行っています。
https://readyfor.jp/projects/medicalgowns

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

新型コロナウィルスがなかなか収束しない今、流行し出した2020年春先には手に入らなかった、マスクや医療用ガウンも、比較的手に入れやすくなりました。とはいえ、これらは安く製造された海外製のものが多いのが現状です。日本はというと、厚生労働省からの依頼などがあり、積極的にマスクやガウンを製造し、国産化に力を注いできました。

そんな中、弊社のディレクターで臨床工学技士の西さんから、「豊岡の企業が作った医療用ガウンが行き場を失って、在庫になってしまっている」と聞き、医療用ガウンを製造した兵庫県鞄(かばん)工業組合の代表であり、創業から50年以上鞄づくりを行う、株式会社由利の由利社長にお会いしたのがきっかけです。

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コロナが流行り出した2020年初旬、由利社長は、本業である鞄創りを休止し、国策である医療用ガウンの製造に乗り出しました。当初、我々はアメリカへも鞄を販売していたこともあり、アメリカにいたバイヤーから歯科医師会が医療用ガウンを欲しがっていると連絡が入り、ありがたいと思い、サンプルを送ると非常に良いクオリティで欲しい!と好印象。

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ですが、国内ではなくアメリカへの販売でしたので、納期が気になり、バイヤー経由で問い合わせて、ひとまず5万着の製造を始めました。
ところが製造を始めた後になって先方から「医療用ガウン」のスペックについて言い出してきました。洗える方がいいなぁ、なんとかならないの?当初の話から二転三転し、仕様を変えてくれと言い出し、挙げ句の果てに、これまで話には出てこなかった「中国製ガウン」との価格を比較をされて、流れてしまいました。

今でも原因ははっきりしませんが、中国製ガウンが思いの外安い価格であったため、天秤にかけられたのではないかと思っています。もちろん商売です、こればかりは仕方がありません。

その後、国や地方自治体に話をしにいくもなかなか難しく、途方にくれる日が続きました。

山積みになった医療用ガウン

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2021年4月の段階で、在庫は約40,000枚…
今後コロナウィルスが収束することなく蔓延したら‥その時、国外からの供給が追いつかなくなったら、また医療従事者は頭を抱えることになります。そんなことは、想像したくもありません。

工場にあっても誰も助けられない

まだまだ足りない、今後に備えて備蓄しておきたいという医療従事者のニーズと、会社に在庫している姿をみて、なんとも複雑な気持ちになってしまいました。在庫していても仕方がない。なんとかこれを医療従事者に届けたい。このままだと誰も助けない。なんとかしたい。その気持ちでいっぱいです。

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社長!!いつまで休むんですか!?

コロナが流行し出した昨年のお話です。
雇用対策助成金をもらって休むか、このまま続けるか?ガウンを作るか?どうする?当時は、「ガウンを製造する」この一択でした。
当時は作ったら作るだけ、みんなが助かる。裁縫をする人間も常に手を動かさないと技術は落ちていく。
そんななか社員から、「社長、いつまで休むんですか?」と問いかけられ…もちろん社員も不安も感じてソワソワしていく姿を見て、私はこうみんなに伝えました。

人助けで 動けるんだったら、俺ら幸せなことだぜ!

今思い返すと恥ずかしい言葉ですが、本気でそう思っています。

当時、鞄工業組合の長として、弊社で開発した裁縫技術やサンプルをWEBに上げ、組合員全員に見てもらえるようにしました。ここは、利害関係とかじゃなく、なんとしてもこの医療用ガウンを医療従事者に届けたい・・・・その一心でした。

今、在庫になって行き場を失った医療用ガウンを医療従事者に届けたい。そのための資金を調達したいと思っています。

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まずは今回、ファーストゴールとして50万円(約2,000枚)という目標を立て、希望する医療機関に提供したいと考えています。

クラウドファンディング(READYFOR)
https://readyfor.jp/projects/medicalgowns

ということで、詳しくはREADYFORのページを見ていただければと思いますが、医療従事者のため、在庫を抱える企業のため、ぜひ皆さんご支援よろしくお願いします。

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