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おつかれ、今日の私。


💡ポイント

  1. 「何のために生きているのか」を考えている時は疲労しているサイン

  2. 行動を好きになる

  3. お疲れ様の意味

  4. 「私なんかが」の呪い

  5. 歳をとると全てが面倒くさくなる

📕この本は

エッセイだから、辛い状況から回復する科学的根拠のある方法や研究結果が書かれているわけではない。ただ優しく自分に寄り添ってくれる本になる。

そして、落ち込んだ心を優しく慰めてくれることができるようになる。

📕何のために生きるかを考えている時に人は落ち込んでいる

心身ともに健康な時や何かに夢中になっている時、人は何のために生きているんど考えない。

つまり「何のために生きているのか」なんて大それたことを考えている時は、心身に疲れが出ているサインだということである。

そしておそらく「何のために生きているのか」を考えるときは自分のことが好きじゃなくなってきている。そのようなことから著者なりの答えが「自分のことを好きでいるため」だと考えるようになった。

この本では自分のことを好きでいるためには、まず自分のことを低く見積もる人たちや自分のことを馬鹿にする人から離れるのが良いという。

📕自分を好きになるには見た目ではなく行動がいい

大抵の人はまず自分の理想に近づけて自分を好きになろうとする。
実際に有効でやる価値はあるかもしれない。

しかし、なりたい自分を足りない自分から導き出すのは自己否定に繋がるから危険だ。

そこで著者は見た目ではなく、行動の変化で自分を好きになることを目指している。

できなかったことができるようになったり、何かを継続的に続けれるようになったなど、行動は他人との比較が生まれづらいため心は平穏でいられる。

📕お疲れ様に込めた気持ち

「お疲れ様」という言葉の素晴らしさについて書かれている。
「お疲れ様」事態に色々な意味が込められているが、その中でも特にいいのが『あなたが一生懸命にやったことを私は知っているよ』という意味になるそうだ。

頑張っていても結果が出ないことが続くと「自分なんて・・・」と暗い気持ちになって、もう努力や挑戦なんてやめてしまおうかと思ってしまう。

そんな時に著者は誰かから「お疲れ様」と心から言ってもらえると、結果ではなく行動や努力を褒めてもらえた気がして、もう一度頑張れることもあるという。

📕「私なんかが」の呪い

これは自分で自分を不幸にしているのかもしれないという話である。

今の時代自分より頭が良くて優秀でスマートで見た目が良くていけてる人をどれだけでもいつけることができる。そのため多くの人がコンプレックスや自信のなさを抱えており、さらに失敗を何度も繰り返すこてで、いつしか「私なんかが」という呪文を自分自身にかけてしまっている。

そうして自分で自分を小さく見積もることになり、それに慣れてしまいいつしか「私なんかには無理」と口にして、自分には正直に慣れずに、選択肢や可能性を自分で潰すのは、ある意味自分で自分を不幸にしているようなものなのだ。

この本にも『「私なんかが」を貫き通していると自分でもびっくりするくらい想定よりずっと低い自分に仕上がってしまう』と書かれている。

呪いを解く

まずは「幸せになりたいか?」を自分に問いかけることである。

「私なんかが」が口癖の人は「自分は幸せになれない」と信じてしまっている人である。そのため自分の願望や好きなこと、やりたいことに正直になることができなくなる。自ら不幸へと突き進んでしまっている。

「幸せになりたい」と思えるまで何度も「幸せになりたいのか?」と自分に問い続ける必要がある。そして本当に「幸せになりたい」と思えるようになった時に、自分の好きなことややりたいこと、なりたい自分に正直になることができる。

📕歳をとると全てが面倒くさくなる

老化について書かれている。
著者によると若い頃は何をするにもエネルギーが有り余っていたが、加齢によって老眼や体力の低下など色々な機能の低下があり、その中でも特に老化を感じるのはメンタルだという。

例えば、若い頃の引越しは面倒と感じても実行できていた事も歳をとると色々と手続き等が面倒になりなかなか行動に移せない。

このように歳をとるとネガティブな部分も大きいが、一方で若い頃と比べると楽になった事もある。

それは嫉妬や妬みといった感情からだいぶ解放される。

若い頃はエネルギーが有り余っているから嫉妬や妬みの感情に支配されるのだ。だが歳をとってからは嫉妬をすることすら面倒くさくなり、何事も「まぁいいか」で済ますようになったそうだ。面倒くさいから執着力が低下するという。

📕弱った自分から回復する方法

まずこの本では「疲れ」と「弱り」は似て非なるものだという。

「疲れ」というのは、うんざりしたり、イライラして言動がぞんざいになるし、集中力がなくなって失敗も増える。

しかし「弱り」は厄介なのだという。
「弱り」は疲れプラスαの状態で、単なる疲労とくべるがつきづらい、弱りは自分をメソメソさせるし、誰かが褒めてくくれているのに否定されているような気持ちになる。

まずはこの2つの違いを理解することが大切である。
なぜなら、回復の方法が違うからである。

疲れの場合はシンプルに寝たり、笑っていれば回復することが多い。
しかし、弱る時というのは愛情不足が原因の場合が多い。寝たり笑ったりにプラスして「自分は悪くない」と思えるくらいに自分の下がりきった自己肯定感を引き上げる必要がある。

📕落ち込みと立ち直りの間

落ち込んでエネルギー不足を起こしてしまう場合には、寝ることがいいのだが、移動中や仕事の休憩時間など寝ることのできない状況がある。

そういう時にはニヤニヤできるものを常備しておくことが大事だという。

人は笑うだけでストレスをやわらげ身体に安堵感をもたらすことがわかっている。

📕上手に休むのも能力

疲労はキャパオーバーの証で「もう休んでくれ」というサインになる。やりたくないことを続けて心が過呼吸になっている状態である。

このサインを見逃したり、見て見ぬふりをするから心の病気になったりする。

休むことも立派な能力である。

ちなみにこの本では「頑張り屋さんのスイッチは非常に固いから思い切って力ずくでオフにするしかない。」と書かれている。

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