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ソール・ライターの原点 @渋谷ヒカリエが気になる!

芸術に触れたいと思うようになった最近の私である。
美術館や展示会のようなものはこれまであまり興味がなかった。
「観てもよくわからない」と、今考えたらバカみたいな言い訳をして拒否していたのかもしれない。
今ももちろん理解できない部分はあるが、
「理解できないこと」をネガティブに捉えていないし、
理解できないけど、作品を目にすることでその後の人生に思わぬ形で役に立ったり、インスピレーションを無意識に与えてくれるような気がしている。

そんな芸術鑑賞のはじめの一歩として、今井俊介さんの「スカートと風景」の展示を観に行った。

大学時代に友人のスカートの柄がゆらゆらと揺れているのを見て、それを描いたのが始まりだという。
私はまずその出発点を知れただけでもそこを訪れた意味を見出せた気がした。
誰かがインスピレーションを受けたものや、ヒントを得たものを知るのは楽しい。

今井さんの作品の作り方は、白いキャンバスに画像をプロジェクターで投影し、それに色をつけていく手法。
プロジェクターで投影した画像のどの部分を選択して、どの箇所を削るのか、それによって作品の風合いが変わってくると記してあったっけ。



それは、人生においても物事をどう捉えるのか、どの地点からそれを見るのかによって印象が変わることと同じだと思った。

例えば、自分が病気を患ったとして、それを人生の絶望と捉えるのか、または、これは何かを気づかせる為のきっかけなんだと前向きに捉えるのかで、「病気をする」という現実が全く違って見えてくる気がしている。

そんなふうに考えるきっかけを与えてくれるのも芸術だとするのなら、読書や映画鑑賞と通ずるものがあり、私が勝手にハードルを上げていただけで、実はもっと身近に取り込むべきだったのではないか、と後悔の気持ちを持ったりもした。

先日、渋谷を訪れた際に大きく広告が打ち出されていた。
魅力的な写真の横に「ソウル・ライターの原点」とあった。

これは観に行かなくてはいけないと、直感が疼いた。
ほうほう、ソウル・ライターとは人の名前なんだな、
なんて無知の具合は酷いが、何かを見つけられる気がしていて今から楽しみである。


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