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【番外編】麻布生は異様にHIPHOP好き

今回は少しだけ麻布のことを書いてみます。ちょっとした番外編。

麻布高校を卒業してから3年以上経ち、たまに振り返ってみて感じることがいくつかある。
その中の1つが麻布生って異様にHIPHOPが好きだったなってこと。

HIPHOPは貧困の中差別されていた黒人が、貧しい中でも楽器なしでできる音楽として伝わったブラックカルチャー。
最初は差別や貧困に対する反抗が多く歌われ、今ではマイク1本で大金を手にできるカルチャーとして流行している。

バイトする人もいない私立の学校で成り上がりのカルチャーが根付いているなんて今考えればおかしい。
しかも数年前は今よりもHIPHOPは流行っていなかった。

でも麻布生の受験会場への入場曲はHIPHOPで、鎮座って呼ばれてる奴(顔が似てるってだけ)がいたり、文化祭では互いを罵りあうラップバトルがステージで披露されていた。

有名なラッパー“Tohji”さんも麻布出身だ。

では何故そこまでみんなHIPHOPの虜になっているのか。
それは麻布の自由な校風が関係していると思う。

知っている人も多いかもしれないけど、麻布は生活指導されることがない。
制服を着る必要性も部活に入る必要性も勉強する必要性もなかった。

小学校まで言われたように勉強してきた僕たちは中学に上がったタイミングでどう過ごしていくかを自分で決めることになる。
それはつまり、自分の行動に責任を持つってことだ。

これが例として正しいのかは分かんないけど、文化祭や体育祭などの学校行事の予算や収益を決めるのも全部生徒で、もし不祥事が発覚すれば全校生徒の投票でその長は解任させられる。
(麻布の文化祭や体育祭の話はここじゃ収まらないのでまた別の機会で書きたいと思う。)

だけど何もしない生活に逃げても、待っているのは空っぽの6年間。
そういう奴はせっかくの麻布生活を謳歌できない残念な奴だ。

僕らは悶々としていた。
急に何もないところから、自分の行動に責任を負って成功させなきゃいけない。
そして色々なところで失敗し、自分の無力さに気づく。

そんな普遍なモラトリアムを少し早く迎える麻布生は、エネルギーのあるカルチャーを求めるようになる。

そこでゼロからマイク1本で成りあがるHIPHOPが刺さるのだ。
何もないところから実力を磨いて、頑張っている人たちの代弁者となるになるラッパーはかっこよく思えて仕方ない。

文化祭や受験勉強を経てモラトリアムを抜け出した麻布生はタフだ。
周りの目よりも自分の意思を優先して行動するような成熟の仕方をする。

大学に馴染めず、卒業しても麻布生でつるむことが多いが、それは精神的に大人がゆえに大学生ノリに合わないだけだと信じたい(笑)

僕はそんな少し可愛らしくもあってアツい麻布生が大好きだ。
ああ、やはり僕も麻布生に会いたい。。


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