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【Moment's Notice/John Coltrane】 ジャズサックス完全初心者から曲を吹けるようになった練習法

皆さん初めまして!
テナーサックスを練習中の春山と申します。
サックス、特にジャズサックスの練習法について、初心者から上級者まで幅広く関心を持っている方は多いのではないのでしょうか(僕含め)。
備忘録的な意味もありますが、完全初心者の状態から一年弱で下記動画のレベルまでは吹けるようになった練習方法をご紹介していきたいと思います!

1.結論

とにかく量をこなしましょう。笑
練習の質を高めることは勿論大事だと思いますが、先ず量あってこそだと思っています。
とはいえ、常に改善点を見つけ修正する。とにかく試行錯誤を繰り返すイメージで練習しています。個別具体例は以下に書いていきます。

2.サックスを始めたきっかけ

映画「BLUE GIANT」でジャズの熱さに魂が震え、気づいたらサックスを買っていました。
今までジャズに興味はあったのですが、イマイチ聴き所というか、のめりこめないでいる自分がいました。たまたま友人に勧められこの映画を観たところ、完全にくらっちゃいましたね。ジャズってこんな熱い音楽なのか!と。
上原ひろみさんには感謝です。

3.【前提】練習における基本的な考え方

中学生の時からギターを演奏していたこともあり、その経験も活かして、サックスについても練習に対する考え方を自分の中で確立させることができました。
練習において重視していることは、
1.試行錯誤しながら反復する
2.目的を明確にする

この二点です。
1ですが、上の結論にも書いた通り改善点を見つけ修正⇒肉体に染み込ませるためにひたすら反復、といったイメージです。時間はかかりますが、結局これが一番近道かなと。
2は、例えば腹式呼吸を意識しながらロングトーン練習だったり、特定のコードチェンジの中でトライアドのみを使用してインプロを行う、といった感じです。漠然と練習を行うのではなく、目的意識を持つとより質が高まると思います。
また、一気に全ての練習を行おうとするのは無理なため、現時点での自分に足りないものかつ基礎的な項目から優先的に行っていました(先ずはメジャースケールを指に染み込ませる!など)。

4.効果が感じられた練習

ここからは、実際に行ってきた練習を振り返ってみて効果が感じられたトピックを挙げていきます。

ロングトーン

人生でリコーダーしか管楽器を吹いたことがなかったため、まずネットでサックスの練習法を調べた際に一番最初にでてきたのがコレでした。
やってみると単調で、イマイチ面白みを感じられなかったのですが、今思うと本当に大事な基礎練習でした。ピッチを良くしたり、適切なアンブシュアを安定して持続させる筋力をつけることに繋がると感じます。
また、ビブラート練習も併せて行っています。

オーヴァートーン・フラジオ

これも、アンブシュアを良くするのに役立つ練習だと感じます。
できる限り唇を緩く液体のようにしてリードの振動を殺さないよう意識し、口の中や喉を使って倍音を当てていくイメージで練習しています。

コードトーン練習

フィジカル練習も大事ですが、ジャズはインプロ主体の音楽なので、当然その練習も併せて行います。
全キーでメジャーセブンス・マイナーセブンス・セブンス・ハーフディミニッシュ・ディミニッシュ(余裕があれば、オーグメントとメロディックマイナーなども)を色々な順番(1357,3571など)で吹く練習が主体です。
実際のスタンダード曲に合わせて、常に本番を意識して音楽的に(タダ吹きではないように)吹くように努めています(一番重要かも)。
また、パターンを速く吹くというのも効果的に感じます。実際のセッションではアイデアや他パートの音に集中することが理想だと思いますので、指と耳に様々なパターンを染み込ませることでそういったことを考える・聴く余裕が生まれるのではないかと考えています。
Patterns For Jazzは、様々なパターンを教えてくれ非常に参考になりました。

スケール練習

なんだかんだ必須の練習かと思います。
これもコードトーン練習同様、全キーをいろいろな順番で吹いて肉体におぼえこませます。速く吹くのもめちゃくちゃ効果的でした。指も回るようになりますし。
スケールの種類としては、メジャースケール派生のモード(主にアイオニアン・ドリアン・ミクソリディアン)と、メロディックマイナースケール派生のモード(主にリディアンドミナント・オルタード)、マイナーペンタトニック、コンディミなどをバランスよく行います。
また、スケール練習も音楽的に行えば一石二鳥、ということで、タンギングやレガートの練習もここで併せて行っています。
最初は結構しんどいですが気合で習慣化します。

リックコピー

好きなプレイヤーを見つけて、気になった部分をコピーします。場合によってはソロやテーマすべてをコピーしました。
重要なのは、「完コピすること」と「スタンダード曲に当てはめる」ことかなと。
可能な限り本人のアーティキュレーションに寄せることで非常に勉強になりますし、スタンダード曲に当てはめることはアナライズの勉強になります。
色々当てはめていく中でリックが自分のものになっていくように思います。
また、気に入ったリックやソロは忘れないようノートにトランスクライブするのもおすすめです!

イメージトレーニング

楽器を触っていない時間も、スケールの構成音や運指などイメトレすることも効果的でした。
やはり何かを思い出す作業は記憶定着に効果的ですね。

5.あまり効果が感じられなかった練習

いきなり応用的なスケールを覚えようとする

基本となるスケールはやはりメジャースケールなので、先ずこれをしっかり覚えるのが先決だったなと振り返ってみて感じます。
各キーのメジャースケールの構成音さえ確実に把握しておけば、他のスケールもインターバルが分かれば自分で導き出せるため(結局はほかのスケールもひたすら反復しましたが)、やはり基本は大事だなと。

楽譜を見ながらとりあえずコピー

よく言われているダメな練習ですね、、
先人のアーティキュレーションやタイム感などは、曲をしっかり聴かないとわからないです。プレイアロングは楽しいし勉強にもなります。
曲を聴きましょう(自戒)!!

6.これから

以上、偉そうに自分なりの練習法を書き連ねてみました。
今後も定期的に何か面白そうなトピックを共有できれば、と考えています。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
高みに昇るぞーーー


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