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考えるな、感じろ!

今日はnoteの書き方というお題に乗ってみようと思います。

その前に自己紹介。
一応僕はプロの作家です(で、いいんだよなあ。文章書いてお金もらってるし。全然食えてないけど)。
本も出版しています。自費出版ですけど、今時はそんなもんです。商業出版で本を出せる人は本当に一握りの有名作家だけだと思います。
ないしはなんかの賞を取って書籍化したとかね。

それはともかく、僕の経験を踏まえて簡単にnoteの記事を毎日書くためのコツを伝授しますね。

コツその1:構えない

これがたぶん、初心者が陥る最初の罠です。なんか面白い事を書かないと読まれない、だけど何を書いたらいいか判らない〜〜って頭を掻きむしっている人は多いのではないでしょうか?

でも、そうやって身構えると書けるものも書けません。
身構えない。
これがコツです。

書くことは正直なんでもいいんです。今日犬のうんこ踏んじゃった、何にも楽しいことがなかった、雨だった、うちの猫はとにかくかわいい……
世界はネタの宝庫です。

執筆初心者の方はまずはキーボードに向かって、僕が伝授する魔法のお呪い、「今日はこんなことがありました」と書いてみてください。
そしてその”こんなこと”はなんだったのかを書くのです。書いているうちに話がふくらむはず。途中で脱線しても、なんだか明後日の方向に向かっても構いません。思うがままに書きましょう。

コツその2:長く書こうと思わない

第二のコツは長い文章を書こうと思わないことです。ネタが尽きたらやめちゃいましょう。それが五百文字でも構いません。なんか短いなーと思ったら適当に人の記事を引用するとかして嵩上げすれば見た目だけは長くなります。
人の記事を引用すれば、それをネタにしてまた話を膨らますことができるはず。
あるいは写真を貼ってもいいかも知れません。たとえばこんな感じ。

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これは僕が愛用しているモンブランのジェームズ・パーディという万年筆です。ジェームズ・パーディというのはイギリスの有名な猟銃屋さんなのですが、モンブランがそことコラボして作りました。軸はライフルの銃床と同じオークウッド、表面の模様(チェッカーリングと言います。銃の滑り止めのためのパターンです)も素敵だし、なにしろパーディの猟銃工場で軸を作ってペン先はモンブランが供給しているというのが超格好いい。

初めてモンブランの横浜のお店で見た時は痺れましたね。でも値段も痺れる。
結局、半年くらい悩んだ末に、『魔法で人は殺せない』の出版が決まった記念に買いました。

万年筆の良さは使ってみないとわかりません。でもこの使い手にだんだん馴染んでいく感覚はクセになります。

おかげさまで今では僕は万年筆コレクターです。30本くらいは持っているかな。諸般の事情で金欠に陥って本当に高い万年筆は売ってしまいましたが、どうしても手放せない万年筆はちゃんと手元に残してあります。

……ね? 写真一枚でこれだけ話は膨らみます。だから文章だけで長く書こうと身構えないで、気楽に書いてみましょう。ペット自慢なんてたぶん筆が止まらなくなって無駄に長くなりますよ。ペットの写真をベタベタたくさん貼れば、きっと素敵なnoteになります。

コツ3:でも長く書きすぎない。リミットは3000文字

そして読まれるためのコツは長すぎないことです。
せっかく楽しませようとしているのに、相手を疲れさせてどうするんです?

noteはSNSでもあり、メディアでもあります。メディアとはすなわちエンターテイメントです。
読者は楽しい一時を求めているはず。それが読んでる途中で「あれ〜、まだ終わらんのか、この記事は」になっては元も子もありません。

これは僕が小説を連載していて割り出した長さなのですが、読者を飽きさせずに読ませる長さは概ね3000文字です。どうやら3000文字を超えると読者は飽き始めるみたい。
文章を締めるためにも、あまり長く書こうと思わないのがコツと言えます。

コツ4:物語は終わりたい時に終わって良い

最後はnoteの終わり方です。
なんとなくオチをつけないと落ち着かない人はいませんか?
実はそんなものはいらないんです。

これは僕の小説の先生が仰っていたことですが、「物語は作者が終わりたい時に終わって良い」んだそうです。

だったらnoteも同じです。書いてて飽きたらとっとと終わりましょう。
もし、書き忘れたことがあったら別のnoteを今日でも明日でも起こせばいいんです。

ま、そういう訳で僕は寝ます。
とりあえず悩んでないで書いてみてください。
身構えないで、みんなで楽しみましょう。

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