グッズ販売は難しい

実は僕、ここ半年ほどリリィグッズの販売をしています。本当は去年の夏のコミケで売る予定だったのですが、コロナちゃんのおかげで方向転換を強いられました。
グッズ販売ならやっぱり有名どころを押さえるのが常套手段。そこでまずはBoothに店を開きました。

お店の中はこんな感じ。

なんせ売るものが少ないから、物悲しいことこの上ない。
さらにFaceBookが何を血迷ったかオンラインストアの機能を実装したので、ここにも商品を置いてみました。

お店の中身はほとんど変わりません。

言っちゃあなんですけど、寂しいですなあ。なんというかひなびた風情があります。
諸般の事情で万年金欠なので、ぜひテコ入れしたい。次のコミケを待つという手もありますが、東京オリンピックすらおぼつかない今日このごろ、そんな不確実なイベントは待っていられない。それにコミケは競争率が高いので落選してしまう可能性もある。そこで僕はグッズ販売の研究を始める事にしました。

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とりあえずBoothで流行ってるお店をちょっと巡回してみることに。
まずは僕の好きなアーニトルをチェック。カニちゃんのペンホルダーを手作りしている、万年筆好きのあいだでは有名なお店です。このカニちゃんはマジで大人気で一時はメルカリでプレミアがついていたほど。研究相手として不足はありません。

アーニトルはカニ推しなのでカニさんが沢山並んでました。でも店の造作は品物が多いことを除けば僕のお店と大して変わらない。

そこで今度は僕の万年筆友達、エリック（♀）のお店を視察してみました。
エリックのお店はなんでか看板を掲げてなくて、代わりに長い注意事項が書いてあるだけ。なんかPL法みたい。
面白い作りですけど、エリックは有名なのでこれでいいのか。

やっぱり色々売ってます。エリックはパイロットが1000円で売っているカクノという万年筆の魔改造で有名になった人で、タモリ倶楽部とかにも出演しています。だからこんな無愛想な作りでもお客さんが来るのかな。
やっぱり有名人のお店はちゃいますなあ。

これが有名なエリックのデコカクノ

さらに巡回を続けます。まあ、概ね同じ感じの作りですね。同人誌系だと売りのイラストを馬鹿デカく展示しているのが特徴、逆にやる気をまったく感じさせないお店もありました。商品の数もまちまちで、こちらのお店は同人誌一冊だけで勝負しているご様子。

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ところで巡回して気づいたのですが、Boothって各商品をカテゴリ別にまとめて販売するのがメインみたいです。むしろお店は飾りに近い。
だからBoothの小説カテゴリーのトップビューはこんな感じです。

つまりですね、お店じゃなくて、商品そのものが目立たないとどうにもならない。

これはさらにいけません。だって僕はイラストじゃなくて文章売ってるんですもの。お世辞にも僕の本の表紙は萌えてないし。
『魔法で人は殺せない』はどうやらライトノベルカテゴリにあたるみたいなのですが、詳しく検索条件を指定してリストを表示させたらこんな感じになりました。

『魔法で人は殺せない』なんて影も形もない。
やべえと思って詳しくページを見てみたら、こんなことが書いてありました。

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え〜！
15886件ですか？

そりゃ埋もれる訳だわ。
そこでもう一回商品の見せ方を比較してみることに。

同じこれに対して僕の本はこんな感じ。

うーん、本とカスタム万年筆を比較するのは無理があるか。
そこでファンタジー・ライトノベルも見てみました。

これが一番人気の本です。
しかし、どうしても納得がいかない。ライトノベルのファンタジーカテゴリーにはどうやら1876点の本が並んでいるようなのですが、本当にこの本が一番人気なの？

なんとなくモヤっとした気持ちのまま、さらに研究を進めることに。
商品の見せ方はほとんど変わらない気がしたので、タグを比較します。

こっちが『魔法で人は殺せない』のタグ。

そんでこっちが『暁光のレムレス』のタグ。

……うーん、大して変わらんのう。

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さらに研究すること1時間。
商品の見せ方、グーグルサーチの結果、商品名、表紙、タイトル、小説のテーマ、イラストレーターの知名度……

そしてついに大きな違いを発見しました。
結論から言うと、小説の煽り文句がどうやら鍵のようです。
僕の作った煽りはこんな感じ。

彼の名前はダベンポート。仕事は王立魔法院の捜査官。 今回の任務はバルムンク卿の奥方が自室で爆殺された件の捜査に当たること。だがこの事件には大きな謎が隠されていた……
人の心の持ち合わせが足りない魔法捜査官ダベンポート、颯爽とデビュー！

短編連作６篇を収録。
なお、第一巻には以下の六編が収録されています。
・バルムンク邸事件
・灰は灰に、猫はメイドに
・リリィの休日
・ホムンクルス事件
・歌う猫
・リリィとフクロウ

それに対して売り上げ一番人気の『暁光のレムレス』はこんな感じです。

暁光シリーズ第1弾

「君がこの夜を終わらせるんだ。
これは、君が償わなければいけないことだ」
夜だけとなった世界で出会ったストーリーテラーを探す邪神ロキと銀色の髪と瞳を持つ兄妹ナリとナル。
この三人が向かう先にある世界の真実とは。
北欧神話を題材とした、邪神ロキを中心に廻る
哀しき運命と幸せを語る幻想譚。

※この作品は北欧神話を題材としていますが全て同じというわけでなく作者のオリジナルや捏造ネタがあるため、本来の北欧神話とは別物として読みつつ、神話が分かればもっと楽しい的に読んでいただけたら嬉しいです

試し読み→ http://g-honpen.jimdofree.com/

◆商品説明
小説「暁光のレムレス」A6(文庫)/316ページ
旧版(2018販売)の違い
・頁数の変更
・一人称から三人称
・大幅な加筆修正

◆購入特典
・コピ本短編「来るべき未来のために」
・ポストカード(キャラ指定)(旧版持ってる方のみ)

◆BOOTH安心パックでの発送です。

※イラスト・写真とは実際の商品と発色が若干異なる場合がございます。
※発送中の事故等の責任は負いかねますのでご了承ください。
※返品はご遠慮ください。

……長い。

でもなんとなく違いが判りました？　こっちの方がずっと中身が良く判るんです。小説の中身だけじゃなくて、サイズとかページ数とかもちゃんと書いてある。
それに試し読みできるところもいい考え。しかもおまけまでついてくるらしい。

そりゃ負けるわ。その上こっちの方が300円も安いし。サインしている場合じゃないかも知れない。

ちょっと煽り文句工夫してみます。
おまけはクリアフォルダがバカみたいに余ってるからそれをつければいいか。
タグは……どうしよう？