ものすごいスピードで過ぎている。
この春9年間勤めた会社を退職して、同時に大学院に入学し、4月5月6月7月あっというまに前学期が終了しました。大学院生活1/4終了です。無理〜
新しい環境に飛び込んで「みたことないものをみる」「やったことないことをやる」「できることをふやす」「やりたいことをみがく」ということをとにかく全部やるぞというような態度で過ごしていましたが、ちょっと欲張りすぎたこともあって新卒1年目のようなテンパリ具合でなかなか振り返る時間がなかったので、自分の整理のために、今やっていることをまとめてみます。今後の展望も、少し書きます。
修士課程の日々と、コビケン。
入学した先端芸術表現専攻というコースは、写真、インスタレーション、演奏、身体表現、映像、アートプロジェクトなど様々な表現手法とテーマを携えたアーティストが集まっているところです。
毎週違った教授陣がそれぞれゲストを呼んで行うレクチャーがあって、レポートを書くと採点付きのフィードバックがもらえます。時にはコンテンポラリーダンスのワークショップもあったり(お尻の筋をやっちまった)、授業後にそのままアーティストと上野で飲みに行ったり。
それから、本来は学部3年生向けのプログラムとして組み込まれている「古美術研修(通称:コビケン)」にも特別に参加させてもらいました。2週間ほどかけて、熊野古道→奈良→京都、滋賀と回っていくのですが、僕はその前半パートだけ参加しました(周囲より10歳年上の異物おじさんとして)。日本の中で宗教が芽生えたルートを辿りながら、要所要所で美術がどのような役割を果たしてきたかを体感できる素晴らしいプログラムで、なんと今年でちょうど125年目にあたるのだとか。
まだまだいろんなリソースや機会が眠っているはずなので、できる限り使い切ってやりたいと思っています。
DOORプロジェクト(Diversity on the Arts Project)
授業以外に、2つ大学のプロジェクトに携わっています。一つ目がこのDOORプロジェクト です。「アート×福祉」をテーマに「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクトです。藝大生だけでなく、社会人にも開かれたこの講座は、座学と実践演習を交えた1年間のプログラムになっています。僕はこのプロジェクトを修了した後の活動をサポートする役割で関わっています。
美術と教育 全国リサーチプロジェクト
もう一つ携わっているプロジェクトがこちら。美術教育に関するものです。このプロジェクトは、全国の幼稚園から大学、そして学校教育の外に至るまで、様々な現場で工夫を凝らして行われている美術教育の具体的な実践についてアンケートリサーチを行い、その結果を東京藝術大学の美術館で展示して発表するというものです。このプロジェクトに関しては、事務局長として運営に関わっています。
今年の展覧会会期は10月中旬〜11月の上旬まで。詳細は別途お知らせします(いまチラシとかHPとか鋭意作成中…)が、幼児期の実践から大学教育まで、一貫した流れを意識して美術と教育の関係を考える機会として、シンポジウムやラウンドテーブルなど企画していますので、関心の近い方、楽しみにしていてください。去年の様子はこんな感じ↓。
inquire(インクワイア)
学外でお手伝いしているのが 編集デザインファームの「inquire」です。会社をやめたというnoteを公開してすぐに連絡をくれた代表のモリジュンヤくん。編集の力を「コンテンツ作り」という枠組みだけに収めず、組織を、社会を、より良い方向に向かわせていくための力強い職能として世の中に提案しているinquireの取り組みは以前からリスペクトしていましたし、第二創業期とも言える今のタイミングで、自分のマネジメント経験が少しでも役になてるのなら…ということで、組織づくりのお手伝いをさせていただいています。
自分のプロジェクトについて
もちろん他人のプロジェクトに「携わる」ために会社をやめた訳ではありません。自分のプロジェクトとしては、今後の活動の拠り所となるレーベルを立ち上げようとしています。詳細はまた改めてお知らせしますが、高校生の時から考察を続けてきた「遊び」を中心的なテーマに据えたレーベルにしていけたらと思っています。具体的にはオンラインのメディア、書籍の出版(出版社として)、イベント・展示などを展開していく予定です。
WEBメディアの経験はあるものの、出版社の業務知識は皆無に等しいため、立ち上げに際してはセンジュ出版の吉満さんや、ナナロク社の村井さんなど、この業界の大先輩にアドバイスをいただきながら勉強しています。新しい事業を立ち上げる時に、実務を通じて徐々に業界への解像度を上げていく進め方は、前職のLITALICOで発達障害児向けの施設事業を立ち上げた時の感覚ととてもよく似ています。ヒリヒリします。とにかく初心にかえって、ストイックにやるっす。
飯
家の近くというか徒歩40秒のところに素晴らしいベトナム料理屋があり、徒歩1分のところに素晴らしいイタリア料理屋があり、以前よりも自炊の頻度は増え、食文化は充実を極めています。最&高です。
それでは、また!
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