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親の心はいつもさみしい

子どもに対する愛情が深ければ深いほど、子どもが思春期になると、親はだんだんさみしくなります。

ついこの前まで、
「お母さん、お母さん」
とくっついてきて、いっしょにお買い物に行ったり、いっしょにおやつを食べたり、いっしょに笑い合っていたのに。

いつの間にか、そっけなくなって、話しかけても上の空。
ちょっと小言をいったら、すぐに口をとがらせて言い返してくるようになった。

一緒に出かけようと誘っても、友達との約束が優先な上に、部活が忙しくて遊んでもらえなくなった。

何歳になっても子どもは可愛いから、子どもが思春期を迎えると、成長を喜びつつも、さみしさも感じます。

我が家は、とっくにそんな時期を過ぎていますが、今でもその頃のことを思い出すと、胸がキュッとして、懐かしさでいっぱいになります。

私は、講演講師をしているのですが、中学校、高校で講演をやる機会があります。

全校生徒に話す講演もあれば、保護者と生徒と一緒に聞いてもらう講演や、保護者だけが対象の講演もあります。

保護者が参加する場合は、思春期の子どもを持つ悩みやさみしさについて聞くことがよくあります。

保護者会役員実行委員会形式で開催されることが多く、そんな場合は講師の対応も役員がされます。

以前、講演が終わったあと、お茶を出してくださる役員さんが、
「今日のお話は、ほんとに胸にしみました」
とおっしゃったことがありました。
お礼を言おうと顔をみると、涙を浮かべていました。

「うちの子、前は素直でかわいかったのに、今はぜんぜん話をしてくれなくなったんです」

「わかります。うちは男子でしたからひどいもんでした」

「今日のお話を聞いて、気持ちが楽になって、安心しました」
鼻声でそういって笑われました。

中学校でも、高校でも、同じような話をたくさん聞きました。
それはどれも、かつて私が感じていた思いと同じでした。

思春期の子どもを持つ親の多くは、そんなさみしさとともに、「子離れできない親はダメな親」と自分を責めている場合が多いことにも気づきました。

それからは、講演の中で、
「子離れしなくてもいいんですよ」
と、それだけでは誤解を招くこと必至の話をしています。

子どもが思春期になると、親はさみしさを感じることも多くなります。

その時点ではなかなか気づかないのですが、それが親の成長期だったと思うのです。

そんなことを次のKindleの2冊めに書きたいと考えていました。

ようやく本文は完成しました。
タイトルは、
「子離れしたくない!」
です。

講演会で保護者の皆さんと話し合ったときのことを投稿した記事も入れています。

子どもが社会人になろうと、一生が子育てで、親育ちだという思いで書いた記事の内容も入れています。

なので、お子さんが思春期ではないという方にも読んでいただきたいと思っています。

今回も、出版サポートは カーボさんに

表紙は みっつさんにお願いしました。


もしサポートしていただけたら、さらなる精進のためのエネルギーとさせていただきたいと思います!!