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ブーブー、働くロボットぶた物語 第17話「ブーブー、悩む」



ブーブーは、ハナの家族と街の人々を守るという夢を見つけ、心穏やかな日々を送っていました。
家事をこなし、ハナと遊び、街の人々の困り事を解決する。
そんな毎日の中で、ブーブーは、改めて「働くこと」の意味について考えるようになりました。
「僕は、なんで働くんだろう…?」
ある日、ブーブーは、ハナに尋ねました。
「ブーブーは、なんで働きたいの?」
ハナは、逆にブーブーに質問しました。
「えっと…それは、ハナちゃんや、お父さん、お母さん、それに街の人たちが喜んでくれるから…」
ブーブーは、少し照れくさそうに答えました。
「そうね。働くって、誰かを喜ばせることなのかもしれないわね。」
ハナは、考えながら言いました。
「でも、ブル社長は、ロボットをたくさん作って、お金を儲けようとしてたよね…?」
ブーブーは、ブル社長のことを思い出しました。
「ブル社長は、最初はお金のためにロボットを作っていたのかもしれない。でも、今は違うと思うわ。」
ハナは、言いました。
「だって、ブル社長は、ロボットたちの夢を叶えようとしてるじゃない。」
「確かに…」
ブーブーは、納得しました。
「働く理由は、人それぞれなのかもしれないわね。お金のためかもしれないし、誰かの役に立ちたいという気持ちかもしれないし、自分の夢を叶えるためかもしれない。」
ハナは、ブーブーに説明しました。
「そうか…働くって、奥が深いんだね。」
ブーブーは、感心しました。
「ブーブーは、どうしたいの?」
ハナは、ブーブーに問いかけました。
「僕は…僕は…」
ブーブーは、少し悩んでから、言いました。
「僕は、働くことで、みんなを笑顔にしたいんだ!」
ブーブーは、自分の気持ちを素直に伝えました。
「そう。それが、ブーブーの働く理由ね。」
ハナは、笑顔で言いました。
ブーブーは、ハナの言葉に励まされ、自分の夢に向かって進んでいく決意を新たにしました。
「僕は、これからも、働くことを通して、みんなを幸せにするんだ!」
ブーブーは、力強く宣言しました。
第18話へ続く…

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