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看護学生の専門職自己概念に関する研究の文献レビュー

Literature review of the research on nursing students’ professional self-concept

Yun Xu, Yue Xu
Medical Education Online, 2023年

https://doi.org/10.1080/10872981.2022.2153396

背景
世界保健機関は2020年を「国際看護師・助産師年」と指定し、これらの実践者が世界の健康に貢献している重要性を認識しました。看護師は健康サービスにおいて重要な労働力となっており、将来の看護師である看護学生の専門職自己理解はその実践に重大な影響を与えます。

専門職自己概念
専門職自己概念は、個人が特定の職業環境において自己をどのように認識しているか、そしてその職業における自己の能力、態度、責任感、価値観などをどう捉えているかということを表します。これはプロフェッショナルとしての自己理解、自己評価、および行動指向を含みます。看護学生の文脈で考えると、例えば看護学生が臨床実習を経験する中で、自分の対応が患者にどのような影響を与えたかを振り返り、自分の強みや課題について明らかにしようとするプロセスを指します。「メタ認知」と関連が強いともいえます。

目的
看護学生における専門職自己概念の現状と進展を文献レビューを通じて明らかにする。

方法
Web of Science、PubMed、CNKI(中国知網)の3つのデータベースを使用し、検索キーワードとして「nursing students' professional self-concept」と「professional self-concept of nursing student」が用いられ、2021年9月に検索が行われました。

結果
54件の研究論文からデータを得ることができた。「専門職自己概念の理論的概念に関する研究」「測定ツールに関する研究」「影響因子に関する研究」「効果に関する研究」「介入実験に関する研究」に関する内容が抽出されました。

結論
この分野における研究は充実しており、多様な測定ツールが開発されています。専門職自己概念を高める効果的な介入戦略も提案されています。

学び
はじめは「専門職自己概念」がピンとこなかったが、「メタ認知」のようなイメージということで少し理解できました。プロフェッショナルとして成長していく上で、自身の現状を客観的に評価し、力を入れるべき学習について自ら検討できることは非常に重要です。看護学生初期の頃こそ、重要なテーマであると感じました。

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