世界的医学誌PRSでベストペーパーアワード賞受賞!
こんにちは。
前回に引き続き、今回も僕のnoteをお読みくださり、ありがとうございます。
2013年から書き始めたPRPの論文も、ついに完成。
いよいよ権威のある形成外科学誌PRSに初投稿することになります!
僕にとって、PRSへの投稿は初めての経験。
アクセプトへのハードルは高いと聞いていましたから、すんなりと通るとは思っていませんでした。
しかし、意外にもこの論文は、たったの3回でアクセプトするのです。
■なんとPRSに3回目でアクセプト!
このPRPの論文は僕にとって特別なものでした。
治療の新規性やデータの多さはもちろんのこと、
九州大学時代に、癌の生存率の解析で使った「カプラン・マイヤー法」を応用して加えるなど、論文の価値としては自信があったのです。
そこで、僕は世界の形成外科領域ではトップのジャーナルであるPRSに投稿することに決めました。
PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)はアメリカ形成外科学会が発刊する、形成外科領域の世界では最高の権威と評される医学誌。
PRSへの論文掲載は難関だと知っていましたが、挑戦する価値はある!と思いました。
こうして、2015年1月に、
「プレミアムPRP皮膚再生療法についての医学論文」をPRSに初投稿したのです。
すぐに査読の結果が送られてきて、
見ると30個くらいのコメントがありました。
PRSには”90日ルール”(90日以内に返事をしないとアウト)というものがあります。
僕は、スピード勝負だ!と思い、コメントへの説明や追加解析などをして1ヶ月と10日くらいで戻しました。
すると、2回目のレビューでは3個のコメント。
そして4月24日、ついに「Congratulation!」とアクセプトレターが届いたのです。
■ベストペーパーアワード2016受賞!
さらに嬉しいことが起こりました。
2016年6月24日、PRSの編集長であるローリッチ先生から、
PRPの論文が「ベストペーパーアワード2016」を受賞したというメールが届いたのです!
そして、「9月に授賞式があるけれど来ますか?」と。
もちろん、「喜んで!」とお返事しました!
当時の僕は、「ベストペーパーアワード」というものがあることを知らなかったのですが、どうやら3~4年前からPRSが企画してできたもののようです。
日本人では、過去に当時自治医大で形成外科の教授をされていた菅原先生が受賞されており、僕は日本人で2人目。
美容外科領域での日本人医師受賞は初だとわかりました。
アワードの選定理由は、論文のアクセス数やダウンロード数などから総合的にみて、公正な判断なもとで選出されているとのこと。
このことからも、プレミアムPRPは世界の美容外科医、形成外科医が関心を持っている治療法のひとつなのだと実感しました。
PRSは形成外科の先生も注目している雑誌です。
多くの先生から「見たよ」「おめでとう」と喜んでいただき、
PRPに論文が掲載されたことで、
風向きが、だいぶよくなった気がします。
PRSに掲載されたこのPRP論文を読んでくれたドクターの反響は予想以上に大きく、
否定的な意見も減り、集中攻撃も沈静化の方向に向かっていきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
確かにこの論文は、PRSにアクセプトされましたが、
僕は「論文のアクセプト=いい治療」とは思っていません。
「プレミアムPRP」という治療が行われていて、
エビデンスとして合併症ものせ、マイナス面もオープンにしたことに意味があるわけで、
そこに治療法の一つとして一定の評価が得られたのではないかと思っています。
今回のnoteはいかがでしたか?
次回は「エビデンスの重要性」についてお話しする予定です。
ぜひ、次回のnoteも読んでいただけたら嬉しいです!
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