「投手がジャガイモを投げるとボーク?」 野球審判AIを作ってみた
ChatGPTで、野球の審判アプリを作ってみました。
無料で遊べますので、ぜひ触ってみてください😃
野球の公認規則2023を(おおむね)マスターした審判のChatGPTアプリです。
タイトルは、
「野球審判AI -球審の黒井です-」
です。
ぜひ、野球のルールに関することを聞いてみてください。
いろいろと触ってみて、遊んでもらえればと思います😃
このAIとの会話
どんな雰囲気のChatGPT のアプリなのか、まず説明させて頂きます。
「タッチアップは何ですか?」
という質問に対して、以下の通り返答してくれます。
と、的確に野球のルールの回答をしてくれます。
公認野球規則の根拠の番号も出力できました。
もちろん、もっと難しい質問にも答えてくれます。
「打撃妨害が生じた打球が、ホームランになったらどうなりますか?」
など、複雑な問題もぜひ聞いてみてください。
ちょっとふざけた以下のような質問にもちゃんと答えます。
「投手がジャガイモを投げたら?」
AIなので、どんなふざけた質問にも真面目に答えます。
例えばですけど、
質問「ピッチャーがジャガイモを投げても良いですか?」
と、聞いてみます。
とても真面目に「退場になります」ということを返答してくれます笑
「その投手は試合から除かれる」 = 「退場」 ということです。
ボークどころではないんですね。
なので、タイトルで言うと、ピッチャーがジャガイモを投げたら退場です、という回答になります。
そもそも、このAIは、何なのか?
「野球のルールは難しい」
この「野球審判AI -球審の黒井です-」は、公認野球規則2023の全項目を、(一応)学習済みのChatGPTになります。
そもそも野球に詳しくない方のために補足すると・・・
野球のルールって、めっちゃ複雑なんですよ。
僕のように小学校から大学まで野球部だった人間でも、まだわかっていないルールがあるぐらいです。
例えば、
「満塁で振り逃げはできるのか?」
「インフィールドフライが成立するのはどういう条件?」
など、僕のような経験者でも迷ってしまうこともあります。
一方で、正確なルールを把握するために、公認野球規則をページめくって、読み込んで理解して・・・
は、ほぼ不可能やと思うんです。
なんと言っても、公認野球規則は、ちょっとした小説ぐらいの分量です。
15万文字もあります。
なので、難しいところはChatGPTに学ばせて、人間に対してはポップな会話で返答してくれたら良いな、と思って作ってみました。
「GPTsって?」」
ChatGPT は、GPTsというカスタマイズしてアプリを作れる機能があります。
このGPTsは、ChatGPT の弱点の一つを解決するものです。
例えば、ChatGPTが持っている漠とした回答をしがちな問題があります。
そこをカバーできるのが、このGPTsです。
GPTsには、ユーザーが独自にデータを学習させることが出来る機能があります。
何を学習させても良いです。
例えば、過去の自分の日記を学習させれば、それを学んだChatGPT は、自分の日記の中から回答をしてくるでしょう。
このように、ChatGPT が根拠とするデータを独自に設定できます。
ChatGPT の通常版の弱点をカバーしうる、素晴らしい機能だなと感じています。
まとめ
作ってみて、GPTsは、やはり開発者側の好きなデータを学習させられるので、とても大きなメリットだと再認識しました。
一方で、完璧に回答ができるかと言うと・・・
印象としては、通常のChatGPT よりは高精度ですが、常に100%の回答かというと、そうではないですね。。
検証をしていると、少しハルシネーション(誤った回答)が起きているのもポツポツあります。
それゆえ、このアプリも「”なるべく”公認野球規則2023の情報に基づいて答えます」と書いています💦
生成AIに、完全な精度を求めるのは、いまだに技術的にとても難しいです。
しかし、いつか”なるべく”の文字をとれた良いなと思っています。
ChatGPT に依存する部分が大きいですが、我々のような開発者側のプロンプトや学習データの工夫で、この問題も解消できるように努めていきたいなと思います。
今日も読んで頂いて有難う御座いました😃
最後までお読みいただき有難う御座います! サポート頂ければ嬉しいです😃 クリエイターとしての創作活動と、「自宅でなぜ靴下が片方無くなることがあるのか?」という研究費用に使わせて頂きます!