高校野球の投手球速と、部活の継続率の関係

先日、夏の甲子園で球速140km以上の投手人数は上昇傾向にあると投稿しました😃

それに関して「ほな、全国的な野球部員数の増減のデータとの関連はどうなってるかな?」と疑問に思ったので見てみました。


結論

関連するのは「継続率」のようです👍
つまり、野球部の部員の「辞めなさ」ですね。
「継続率 と 夏の甲子園で球速140km以上の投手人数」で計算してみると、相関係数で0.67ありました。

前提

140km以上投手人数と比較したのが、
・野球部の部員の継続率(部活の辞めなさ)
・全国の野球部員数
・高野連の加盟高校数
・甲子園のでMax球速
になります。
これらの4つについてと散布図を作ってみました。

なお、データを見た期間は2007〜2022年です。


継続率 と 夏の甲子園で球速140km以上の投手人数

甲子園での球速140km以上の投手人数と、全国の野球部員の継続率の関係

このグラフが示すと通り、正の相関があると見て取れます。
相関係数で0.67でした。
関係性があるように見えますね😃

全国の野球部員数 と 夏の甲子園で球速140km以上の投手人数

甲子園での球速140km以上の投手人数と、全国の野球部員数

負の相関が見て取れます。
相関係数でー0.56でした。

こうやってみると、「野球部員が少ない方が、140km以上の投手が多くなる」と読み取れてしまいますが、そんなことは無いやろうなと思います。 疑相関でしょうね。

トップに記載した記事で書きました通り、部員数の減少はショックではあるものの、野球のレベルが上がっていると思う理由の一つです。


高野連の加盟校数 と 夏の甲子園で球速140km以上の投手人数


甲子園での球速140km以上の投手人数と、高野連の加盟校数

相関係数でー0.64でした。

これも、「高野連の加盟校数が減れば減るほど、140km以上の投手が増える」と読み取れてしまいますが、当然そんなことは無いと思います。疑相関ですね。


夏の甲子園でのMax球速 と 球速140km以上の投手人数

夏の甲子園でのMax球速 と 球速140km以上の投手人数

ちょっと違う視点です。

「凄いピッチャーがいる学年は、その投手が世代を引っ張って、全国のピッチャーのレベルが全体的に上がる」みたいな仮説もあるかな?とは思いました。

なので、それもデータで見れそうなので、見てみました👍

グラフの通り、まさかの負の相関でしたね😅
相関係数でー0.25でした。
なので、明確な負の相関があるとも言いきれなさそうです。ただ、例え今回だけの定点観測だったとしても、イメージとは逆のグラフになったので、驚きでした。

「凄いピッチャーがいる学年は、その投手が世代を引っ張って、全国のピッチャーのレベルが全体的に上がる」
この仮説を否定するまでは行きませんが、「そんなに関係ないんやろな」ぐらいの印象は持てそうですね😅


素人(僕)の考察

継続率と140km以上の投手の多さが正の相関を示し、その相関係数0.67あったことは、イメージ通りの結果になったなという印象です😃

野球を続ける生徒が多い程、技術や体力が向上し、球速が速くなるというのは、何となくデータの傾向と僕らが持つ感覚が一致するので、納得できますよね😃

もちろん、部活の継続率に限らず、他の因子が絡んでいるんやろうなとは思います。



今日も読んで頂いて有難う御座いました😃

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中川達生/AI開発のROX CEO
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