現状にひとこと。いや、じゅっこと。
ALの開幕まであと1ヶ月というところでしょうか。
僕は現在オーストラリアでプレーし、今年の3月まで在籍した横浜GRITSはすでに退団済みなので、ALでプレーすることはありませんが、
結局、日本人が一番目にするリーグはAL
ということは変わらないので、日本にとって最も重要なリーグとして考え、僕のファンじゃない人に対しても、メッセージを伝えられたらなと思っております。
今回は、来季はこんなふうに盛り上がってほしいな
という僕の希望を込めて、僕が少し気になっている点と、新規のファンの皆さんに対して伝えたいメッセージを書きました。
①.②は、選手らしくないあえて暗いテンションの内容になっておりますが、
普段なかなかTwitterでは使えない言葉や気持ちが溜まっているので、ひっそりとノートで文字にしてみました。
アスリートのSNSは基本的に明るく、素直で、一生懸命。
残念ながらそれは表面の姿。
中身は皆さんと同じで、明るく見えるあの選手も
ダメージを喰らうことはあります。
あえて、こう感じてます。を伝えてみようかなと思います。
そういうのが苦手な人は③だけ読んでください！
僕は話が長いので4000字を超えました。
文章好きな人はぜひ推しになってください。
①そのツイート、みんな見れるよ
選手ならスルーしろよと言われるのは理解してますが、その上で僕からみたファンの皆さんの印象をお伝えします。
僕は日本のアイスホッケーはまだまだ発展途上で、たくさんの希望があると思っています。
ただ、変化するべきタイミングを失って、ズルズルと悪い方向に進んでいる要素も感じております。
選手の自分に、「今」出来ることは何かな？と、
自分の周りや環境を中心に発信したり考えたりする中で、少しでもファンの人に明るい話題を届けようとしています。
その際にTwitterを開くと残念ながら、
ファンの人の批判・暗いツイートを目にしてメンタルが削られることもあります。
「○○選手はこう」
「あのチームはありえない」
いろんな批判を目にします。わかります。
「稀に」事実もあります。
でも、なんもわかってない。
あってることもあるけど、本当になんもわかってないでしてるツイートも多いです。
まあ掘り返したくはないですが…
「グリッツは負けが決まると相手を怪我させにいく」
んなわけあるかと。そりゃあ荒れますよ。
グリッツがラフなプレーをすることもあるでしょう。
けど、基本的にはお互い様です。
自分のチームは可愛く見えます。だから論争になる。
僕もこのリーグで何度も吹っ飛ばされたり、叩かれたりしてます。パックがある場面じゃなく、ゴール前を通るついでにスティックでぶっ叩くとかもあります。
それは反則です。けど、彼らはレフェリーにバレなかった。
僕は頭に来てやり返し、
2試合の出場停止になりました。僕の負けです。
そこも含めて戦術です。色んなコーチに言われました。
「お前はリーグトップの成績だから、お前をイライラさせようとしている。お前が怒るとあいつらはもっとやる。平常心を装え。」
「やり返すのは味方の仕事。とにかく自分の仕事に集中して。お前がいない2試合で分かっただろ？絶対にもう退場するな」
「リーグトップのゴーリーに対しては、ラフプレーで精神的に崩すのはよくある戦法。乗らないように気をつけて。」
これがコーチからの指示です。
アイスホッケーの世界は皆さんが思うよりももっと汚く、みんな強いです。
※ネガキャンじゃないからね！！華やかなプレーの裏側には、一部そういう側面もあるんだよ！「へぇ〜！」程度に聞いてね。
けど、そんな汚い世界で、選手の間で行われる精神的な攻防も、一言で汚いではなく、美しいと思えたらこのスポーツはもっと面白いんじゃないかと思います。
少し話はそれてしまいましたが…
裏で色んなチームの事情や選手のドラマがある中で、
皆さんに見えるごく一部の表面だけで判断して、
軽率に批判する投稿はしてほしくないです。
これは結構多いです。
とはいえ、どうすればいいの？という話ですが、
自由に発言していい場であるということを前提に、
あなたがもし優しい心を持っているなら、
それをみた他の人や選手の気持ちも考えてから投稿してみてください。
先にはやさしいせかいが待っていると思います。
②元は同志だったのに
批判する方もきっと、元はアイスホッケーが大好きで、
この競技に純粋に魅了された過去があるのは事実。
きっと今も心の中では好きなのに、
今の状況に嫌気がさしてる。まだどこか好きだから、
こうした方がいいをたくさん考えてくれてるけど、
好きよりも嫌気が前に出過ぎてツイートが暗くなってる。
すごく暗いオーラを放ってるんですよ。
言い方もきつい。
僕も不満に思うことはある。けど伝え方は考えてる。
過去の発言に対しては反省してることも多いです。笑
Twitterは自由に発言していい場所。
嫌ならミュートにしろ？してます。
暗いオーラを放ってる人はミュートにしてます。
けど僕はミュートにする直前、それを一度目にするし、他の人も一度目にする。
ミュートにしても覚えてる。
ミュートにされることって、悲しいことだと思うけどな。
どんどんミュートが増えていく。
連盟やリーグの現状に対して不満があるのはわかる。
それであなたはホッケー熱が冷めた。
そして次は、あなたの暗いツイートで、新規ファンのホッケー熱が冷める。
自分が周りの人のホッケー離れの要因になってるかもしれない…？と、考えてみてください。
選手はSNS見てます。おすすめに出てきます。
エゴサしすぎだろ笑笑
と言われたこともありますが、
チームのマーケの人に、
「試合の感想を探るためには効果的。」
と教わり、初めてのホッケー観戦の人たちの投稿から改善点を考えたりもしました。
そういう選手やチームの努力も、皆さんのツイートで簡単に踏み躙ることができます。
僕もなるべく回避するので、お互いうまくやりましょう。
元は同志だったのに、今も心のどこかに情熱があるのに、長くみてるからわかる改善点を、
周りを巻き込んでマイナスの方向に持って行ってしまうの、勿体無いなと思います。
僕よりも長くアイスホッケーを観てる人は、僕よりも知ってるし、正しい伝え方でプラスに持っていく仲間になれたらないいのになと思います。
③最後に新規のファンへ！明るく締めます！
なんならここだけ読んで！！
新規ファンの皆さん（もちろん既存ファンの皆さんも！）
暗い情報やツイート蔓延してますが、それはごく一部。
一生懸命頑張ってるチーム、選手がいます。
邪魔なものは見ないようにしましょう。
気になるかもしれませんが、それは皆さんが知る必要のないことです。
嫌な気持ちになりたい人だけが見てください。
嫌な気持ちになる前に即ミュート！！！
アイスホッケーを応援したい皆さんを、僕は応援してます。
会場に行って、選手を一生懸命応援してください。
それが選手のエネルギーになります。
選手はそれに応えるべく、全力でプレーします。
その姿からたくさんエネルギーをもらってください。
勝っても負けても、間違いなくその日の試合はのちのストーリーの一部になります。きっとその日のボロ負けさえも尊い。
寒いリンクで、熱くなって帰る。
熱くなれなかったのなら、それは僕らの責任。
次の試合、必ず熱くします。
例えば僕なら、あの寒いリンクで、動いてなさそうなGKなのに汗だくになって試合を終えます。
試合中に、アンダーウェアを毎ピリオド=3着着替えてます。それが僕からのエネルギーです。受け取れ。
試合の次の平日は、
「今頃選手が練習頑張ってるから…」
「もう悲しそうなファンの顔を見たくない…」
そうやって、溜めたエネルギーでお互いに1週間を乗り切る。
そして待ちに待った週末を迎える。GAMEDAY!!です。
会場で大声を出しても良いし、
お気に入りのおやつ・友達を召喚して
家から祈るアウェイ戦も良い。
それを繰り返して、相乗効果でどんどんエネルギーを大きくしていきましょう。
勝てなかったチームが勝つ姿、応援していた選手が初めて代表に呼ばれる日、どんなロールプレイングゲームよりもアツい展開です。
5年後、10年後、リーグ、選手がより大きくなったとき、
あの時応援してくれたファンがいたからここまで来れた！とみんな口を揃えて言うと思います。
アイスホッケーの目的は何かを考えたとき、
お互いの人生を豊かにするためだと思います。
ファン・選手ともに、アイスホッケーに人生を捧げるのも素晴らしい。
アイスホッケーからエネルギーをもらって、他のことを頑張るのも素晴らしい。
強度は違っても、どれも幸せのためだと思います。
僕は、ファンの皆さんの気持ちを考えるのが好きです。
自分のプレーを見てファンがどう感じたかを。
「今日の自分はメッセージを残せなかった。」
「感情的になってしまった。」
人からの評価を気にする性格もありますが、ファンの人たちの記憶に残りたいと思ってプレーしています。
皆さんは選手のことをどう考えてますか？
今年のALではどんなストーリーが生まれると思いますか？
誰を追っても良いです。たくさんエネルギーを貰えそうな、人生を豊かにしてくれそうなストーリーの持ち主を、皆さんの目で探してみてください。
24-25シーズンが、皆さんにとっての素晴らしいシーズンに
人生観を変えたり、明日頑張るきっかけになるシーズンになりますように！！！
僕は昨夜、Perth Thunderを1失点で抑えて5連敗に終止符を打つことができました。
いつも会場で見守ってくれるファン、
日本からはるばる来てくれたファンがくれた
エネルギーのおかげです。これは絶対。
残りのリーグ戦3試合とプレイオフを頑張ります。
皆さんが応援してくれたことを思い出して、
きっとみんな仕事や勉強を頑張ってることを想像して、
今日も選手は走ったり、筋トレしたり、シュートを打っていると思います。
てことで、今年はみんなでパワースポットに行きましょう。
ヒント:寒いところにあります
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