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マラソン初心者がほぼ練習なしでフルマラソン挑戦した結果:新潟シティマラソン2022

今回は、マラソンまったくの初心者(30代・男性)がほぼ練習なしでフルマラソン42.195kmに挑戦した結果を綴っていきたいと思います。

新潟シティマラソン2022に挑戦した経緯

なぜ今回私が新潟シティマラソン2022に挑戦したかというと、「何か新しいことに挑戦したい。」といった単純な動機からでした。

私自身34歳という年齢ですが、この年齢になってくると自分から積極的に動かない限り人生が既視感の連続になります。そこで、その既視感をぶち破ろうと考えた訳です。(フルマラソン・ハーフマラソン未経験)

ちなみに私のスペック:34歳男、173cm、53kg
直近の運動歴:2年前位前まで約週2回のテニス。直近はほどんどテニスをしておらず、週に1度5km程のランニングをするのみ。

また、仕事はデスクワークなので、仕事で体力がつくということは全くなし。なお、過去にフルマラソンおよびハーフマラソンなどに挑戦した経験も一切なし。

大会本番前に走った最長距離は10km、しかも週に基本的に週に1度5km走る(しかも3ヶ月前位から)という無謀な準備のしなさでフルマラソンに挑戦した結果はどうなったのでしょうか。(半分他人事笑)

起床からレーススタートまで

当日は朝5:00に起床しました。5時半までに朝食(おにぎりとバナナ)を食べる。レース直前に食べると間違いなく腹痛を起こすので早めの食事を心がけました。

6:30位
スタート地点のビックスワンに到着。想像以上の人の数でびっくり。私自身は走るという行為単体は全く好きじゃないので、「走る」が好きな人がいることにさらに驚き。

ほんと偶然ですが、最近週一で仕事を一緒にさせて頂いているSさんに遭遇。Sさんはファンラン(10km)に挑戦ということで一緒に頑張りましょうとモチベーションをスタート前にアップさせることができました。

8:30レーススタート

レーススタートを応援する高橋尚子さん

スタート地点にQちゃんこと高橋尚子さんがいらっしゃいました。

スタートから20km位まで

マラソン初心者はスタート直後、まわりにペースを合わせすぎてその後失速するという話をネットのどこかで読んでいたので、ペースを上げすぎないようApple Watchを見ながらペース維持に努めました。

さらに、この人についていけば6.0時間を切れるというペースランナーさんがいらっしゃったので、20km位までの時点ではこの方についていこうと考えていました。(そして20km近辺まではなんとかついていけてました…。)

なお、途中12km位の地点の「みなとトンネル」が軽く鬼門でした。下から入って、ひたすら続く登り、帰りは降って、また登り。走り続けるのは難しいと判断し、坂道は歩く作戦に。これは結果的に功を奏したと思います。

普段は車でしか走行できない新潟みなとトンネルのど真ん中を走る。この時はまだ写真をとる余裕もあったが…。

話は変わりますが、10km位の補給地点で、これまた偶然に職場の同僚Kさんに遭遇。
Kさんはボランティアで参加されていたとのことで、偶然の遭遇に走るエネルギーも補給されました。

また、実家の家族に今からフルマラソン走るわとLINEをしたら頑張れとメッセージをもらえました。そのメッセージが走っている最中にApple Watchで確認できたこともよかったです。

20km-30km 未経験の領域へ…。

20kmを超えたあたりから脚がまわらなくなってきました。それまでは坂道だけは歩いてもOKと自分にルールを課していたのですが、ついに平地でも脚が動かなくなり、歩かざるをえない状況になってきました。

これもまたネットの記事で読んでいたのですが、「フルマラソン初心者は歩いてもいい、立ち止まらず歩く、走るを繰りかえすべしと」言葉を思い出し、走る、歩くを交互におこなうことに。

「自分の人生を振り返って10km以上を1日で走破したのはおそらく片手で収まってしまうレベルなので、20km到達だけでもすごいといえばすごいよな、」と自分を励ますこと数回、数十回??

また、20km超あたりの地点でテニス仲間のNさんに偶然遭遇。Nさんは5km位先を走っており、折り返しルートで挨拶できたわけですが、やはり同じ試練に挑戦している仲間がいるというのは元気をもらえるものです。

自分の話を置いておくと、20kmを超えた位からやはり他のまわりのランナーさんも歩かれる方の数が急増してきました。中には脚をつったり、動けなくなるランナーさんも。

余談にはなりますが、23-4km位の補給地点にあった笹団子(新潟名物)がめっちゃ美味しかった。エネルギー切れの体に餡子の甘みが染み渡りました。

30km-35km

この時点ではまだ走っては歩く、歩いては走るを繰りかえす気力と脚が残っていました。30kmちょうど位の段階で持ってきていた食料(スポーツ用ハイカロリーゼリー)を使い果たしていたので、補給地点で食料があるたびに補給というルーティン。

また、塩分不足で脚がつることはテニス経験から知っていたので、水ではなく、積極的にスポーツドリンクをもらうよう気をつけました。

30kmを超えてくると、大会制限時間にひっかかるかどうかといったペースのランナーは自分も含めそのほとんどが歩くようになるというのを実際に走ってみて初めて知りました。

いかに歩き続けられるか、その闘いなのだと。テレビでみるマラソンの光景とは全く違った世界を見れてこれはこれで面白かったです。

35km〜果たしてゴールはできたのか…。

35km超地点あたり、ここからはガチで脚が動かなくなり始めました。歩けるけど、走ろうとすると連続30m??位しか走れないという状況になりました。ここまでくると走った際に痛いのが、膝や股関節だけでなく、内臓もなんか痛くなり始めました。

結果としてほぼ走れない(歩けるが…)という状況に。ある意味新発見だったんですが、人間走れなくても歩くことはできるということです。

…20km地点位まで走り続けて大会の足切りタイムに余裕があったため、残りは歩くだけで制限時間ないにゴールできるという目測がたちました。そのため、とにかく歩き切ってゴールを迎えようと1歩1歩と足を前に進めました。

そして感動のゴールイン!!

インターネットで記録証が出力できました。後半の失速ぶりが記録にもしっかりと現れてます笑。

そしてようやく、6時間18分というタイムで完走することができました。大会の数週間前に10kmを走って満身創痍(かつ圧倒的練習不足)だった自分が42.195kmをなんとか達成することができました。

完走記念タオル

人間やればできるものですが、練習で20kmも走らず且つ運動不足の人間がフルマラソンに挑戦するのは正直おすすめしません。自分は今回たまたま怪我や痙攣などに見舞われませんでしたが、無理をすることでそうした事態に遭遇することも少なくありません。

なので、これからフルマラソンに挑戦してみようかなという方は、ぜひ計画的に練習をして、十分な脚力を備えてから挑戦してみてください。
なお、この記事を書いているのは大会の翌日ですが、膝、股関節がまともに動かないので、歩きはペンギン、立ち上がる時はまるで子鹿の様相です。

最後になりますが、応援してくれた家族、大会関係者の方々、沿道で応援してくださった方々、ボランティアで給水や補給を補助してくださった方々本当にありがとうございました!

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