年末年始になると暇を持て余すからなのか、新年の抱負的なやる気なのか、本を読みたくなる。 せっかくなので2023年に読んだ30冊の中で面白かった本を5冊こちらにメモしておく。年末年始のお供にぜひ。 ▷ 祖母姫、ロンドンへ行く!個人的に今年で一番引き込まれた作品かもしれない。気付けば一気に読んでしまっていたし、読後もしばらく心に残っていた。 あらすじとしては、著者が若き頃の記憶を綴ったロンドン旅行記。ただし、わがままでお転婆な祖母と共に。 まるでマンガのようにキャラの立ったお
年に数回ほど展覧会に行く。 アートと呼ばれるものが好きだ。 小説も建築も音楽も映画も漫画も、スーパーマーケットに並ぶパッケージを見るのでさえ好きなので、たぶん、誰かが作ったものを見ることが好きなのだと思う。 先日は京セラ美術館(京都市美術館)に行ってきた。目的はBanksyとシェパード・フェアリーだった。いわゆるグラフィティと呼ばれる分野のアートだ。 『MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜』 -----------------
3月に有給休暇を取得した。 いつもの休日はだらしなく過ごしているくせに、有給休暇となると、私はどうしても普段やらないことをやりたがる。 給料がもらえるフリータイムという、公的なボーナスチャンスを無為に潰すのは勿体無いような気がしてしまう。 時間は平等なのに、天性の貧乏性だ。 いくつかの候補から今回の遊び先に選んだのは『落語』だった。 人生で一度くらいは生の寄席で聞いてみたいなぁ〜という程度の軽い気持ち。こういうのは勢いが大切。 ▷ 落語と私の薄すぎる関係そもそも私にとっ
3度目の転職をするまで、有給休暇というものは都市伝説だと思っていた。 限りなく黒に近いダークグレーな会社を転々としてきた私が、現在の会社に移って一番に驚き戸惑ったことは、定時退勤DAYでもボーナスの存在でもなく、消化目的の有休自主取得という文化である。 これは社内で強く推奨……というよりは強制的に促される福利厚生システム。 平日に連休を取得しないと会社に迷惑がかかるなんて、嘘のような夢のような話である。 そんな具合で手に入れた休暇。 私は何をするか悩んだ。 元来が面倒
ここ数年、夏がやってくる度に考えることがある。 『自由研究』の有用性だ。 私自身は図鑑を眺めてはワクワクするような、理系科目がそこそこに好きな子ども時代を過ごした記憶がある。 けれども、自分が過去に学校へ提出した自由研究を1つしか思い出せないのだ。勤勉な生徒ではなかったのだから、サボって提出していなかった可能性もある。 しかし、自由研究を提出する機会は5回もあった。これだけ覚えていないことが不思議だ。よほど大雑把に済ませていたのだろう。 そもそも、自由研究の科目は絞られ
読書がそこそこ好きだ。 10年近く『読書メーター』という記録アプリを利用しているが、それによれば今までに読んだ本は500冊ちょっと。趣味と呼んでも差し支えはなさそう。 ただし、ここ数年はなんだか本を…特に小説を読もうという気になれない。 これは本だけに限らず、学生時には大好きだった映画すらも、明らかに鑑賞数が減っている。 趣味の充実具合をこなした数で判断するなんて!…と自身を批判する気持ちもあるし、作品を消費として割り切りすぎではないかと心がザワザワする。 しかし、好んで
昨年までは比較的に空いていた朝の通勤電車の隙間が徐々に埋まり、最近ではぎゅうぎゅうのぱんぱんになってきた。 ウイルスの蔓延防止措置としてリモートワークに対応していた企業が続々と出勤スタイルを解禁しているのか、定かではない。 元より在宅勤務の選択肢がない私は憤っていた。 見ず知らずの他人と肌を寄せ合いながら、なぜ毎朝ここまで疲弊して職場へ向かわなければならないのか? 正直なところ、仕事をしている時間よりも朝の通勤電車に乗っている方が不快である。 思えば緊急事態宣言が発令さ
欲しいものがいくつもある。 ベタベタだけどiPad。次いで自転車。さらに言えば、いくつかの家具の買い換え。15年連れ添っている電子レンジあたりも、そろそろ新調したいところ。 試しに、欲しいと考えていたものを1分程度で思い浮かべてみたら、こんな量になった。 iPad mini 参考価格:6万円 スマートウォッチ 参考価格:2〜6万円 自転車(クロスバイク or MTB) 参考価格:4〜7万円 キッチン棚 参考価格:7,000〜2万円 脱衣所収納 参考価格:5,00
自分の考えを、他の誰でもない自分にとって、明確に分かりやすく整理する為には、書き出してみるに限ると思う。 文字を持たない “声のみの文化” で暮らす人々と、私たちとを隔てる決定的な違いは、文字を通すことで客観的かつ事象的に思考を捉えることができる技術なのだと、以前にどこかで聞いた。 本当にその通りだと感じる。 抽象的な思考を、自身との対話だけで成り立たせるのは、とても面倒で大儀だ。思っているスピードで思考を進められず、連想ゲームがはじまって気づけば脱線。そのうち脳はサボ