見出し画像

異国×子育て×受験勉強

MBAホルダーママの、プロフェッショナルな英語力、プレゼン能力に感銘を受け、「子育て中」を言い訳にせず、MBA受験を考え始めた私。この時、2019年5月下旬。調べると出願は11月頃から始まるとのこと。さすがに半年では無理か? でも、夫がいつ帰任になるかもわからない。やるならこのタイミングを狙うしかない。そう狙いを定め、受験準備を始めました。

まずはネットや無料カウンセリングで情報収集

さて、何から手をつければいいのやら・・・勤めていた新聞社で、私の周りにMBA受験をしたという人はほとんどおらず、もちろん上海での友人にも、知っていそうな人はいなかったので、まずは、ネットで日本人向けの受験情報をかき集めました。

日本人向けのMBA受験塾の、無料オンラインカウンセリングをいくつか受けたのですが、まずやるべきは、TOEFLを受けて自分の実力を知るということ。ほかに印象的だったアドバイスが、

「受験勉強も相当つらいと思うけれども、入学してからの方がもっとつらいだろうから、その練習だと思ってがんばって」(本当にその通りであることを、その後思い知るのでした)

まずはTOEFLから

そうして、さっそくTOEFL受験を7月に申し込み(そこまで空きがもうなかったのです)、相性が良さそうだった受験カウンセリングの方と相談しながら、勉強を進めていきました。

さあ、子ども2人を抱えながら、どうやって勉強時間を捻出するか・・・上の子は毎日午後3時まで幼稚園があったのですが、下の子はまだ未就園児だったので、週2日程度、託児所に行ってもらいました。二人とも登園している日は、6時間くらい勉強し、日中下の子がいる日は、子どもらが寝てから2~3時間勉強しました。土日は夫に子どもを見てもらって、近くのスタバにこもって勉強させてもらいました。(夫の応援・協力がなければ、絶対無理でした)

また、ここも大事だと思うのですが、周りの友人たちに「受験する」宣言をしました。「たつみは忙しいらしい」とみんなに思ってもらうことで、ランチやお茶も、断るストレスなく行かない状況を作れました。

そうやって、最初に受けたTOEFLのスコアは、87(R24、L26、S17、W20)。7月下旬にこのスコアを見て、正直、思っていたよりずっとよかったので、本気になれば、狙える、と思いました。(上海にある大学院では、最低90あれば出願が可能でした)あれ、これならもう一回受けたら、90超えるのでは?そう思ってしまいました。

しかし、実際はこの読みは見事に外れ、8月に受けた際は、なんと少し下がって86。その後、試験会場がずっと満席で、11月まで受けられず、背水の陣で臨んだその際のスコアが、95。どうにかTOEFLをクリアすることができました。

また、10月からは中国語でアーイー(阿姨)と呼ばれるお手伝いさんにも来てもらうことにして、より勉強に集中できる体制を作りました。このアーイーが、本当に仕事熱心で、子どもたちの扱いも上手で、助かりました。スコアが出ずに落ち込んでいる日も、慰めてくれたり、精神的にも支えてもらいました。すごくラッキーだったと思います。

レベルが違うGMAT

MBA受験では、TOEFLの他に、GMATというテストのスコアも必要です。主に、Verbalという英文読解と、Quantitativeという算数のような問題で構成されます。TOEFLが、非ネイティブ向けのテストに対し、GMATはネイティブも全く同じ条件で受けるテスト。当たり前ですが、GMATは英語が運用できることを前提に作られているので、レベルは雲泥の差・・・

最初に自宅でネット上で受けた模擬試験では、470点という散々な結果に・・・(上海の大学院も600点は欲しいところ)

カウンセラーの先生に、解答のコツを教わったり、ネット上の練習問題を何度も解いたりして勉強していきました。そして、スコアは、9月に620、10月580、11月に640ということで、何とかクリアしたのでした・・・

スコアについて今思うこと

こうしてスコアの推移自体を振り返ると、私は割と順調に行った方なのだと思います。正直、昔からテスト攻略自体は得意である自覚はありました。しかし、その後入学して実際に授業で英語を使う段になると、TOEFL95点なんて、まったく十分な英語力ではないということを思い知らされます。

英語を使って、「自分の考えをまとめて相手に伝える」「議論をする」というのは、当然、テストでスコアを取るのとは、次元の違う話になります。

英語を使って議論をする際に必要なのは、英語力×議論の中身×度胸、の総合力だと感じます。クラスメイトを見ていて思うのは、英語力はそこそこでも、度胸(自信)でカバーしているな、という人、発言の中身が説得力があるから、その他をカバーできているな、という人も多くいます。

私の場合、英語力△、度胸△なので、議論の中身で勝負するしかない状況なのですが、すると余計に「ちゃんとしたことを言わなくては」と気負ってしまい、発言の機会を逸して経験値が下がることで、英語力↓、度胸↓、と悪循環が起きていました。(とは言え、ある程度場慣れ=失敗を続けると、間違ってもいいや、という度胸も多少ついていきましたが)

入学するまでに、最大限、英語力を上げておくことのほか、私のようにビジネスの基礎知識がない方の場合は、ある程度予習をしておくことで、議論の中身や度胸も底上げできると思います。

受験準備の段階で必要なTOEFL、GMAT対策は、あくまでも最低限レベルで、その先に視点を置いて入学前の時期を過ごせばよかったな、と入学後痛感することになるのでした・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?