餃子マン

カルチャーとお笑いと絵と映画が好きで得意です。食べ物でいうと春巻きと餃子と寿司を食べる…

餃子マン

カルチャーとお笑いと絵と映画が好きで得意です。食べ物でいうと春巻きと餃子と寿司を食べるのが得意です。

最近の記事

言葉ギャラリー「会えなかった時間を話そう。」

言葉ギャラリーとは医療現場で働く方、病院を利用される方に向けて「言葉と写真」を贈る企画です。総勢30名を超える方が「言葉と写真」を出展しています。 冒頭にある写真、本記事のタイトルは、やましたはるかさんと共作で出展した作品です。 会えなかった時間を話そう。 文:やました はるか 写真:水口達己 また、作品のコピー「会えなかった時間を話そう。」をテーマに、出展に併せてエッセイ作品を公開いたしました。 また、他の出展者の皆様もnoteに作品を投稿しています。よければ併せ

    • テレパシーと茄子の天ぷら

      いくら都市伝説やオカルトの世界には懐疑的なタイプの人間でも、実際そういった超常現象を目の当たりにすると、その存在を認めざるを得ない。僕は最近テレパシーを体験した。 3年前、「〇〇の連絡先知ってる?」「多分これだと思うけど」「ありがとう」の1.5ラリーの会話を最後に、以来一度も連絡をとっていない友がいる。 そんな彼に、久々に連絡したところ返信がこれだ。 「え、俺もちょうどみずぐちのこと考えてた!」 テレパシーだ。うん、テレパシーだ。 僕から事前に連絡が来るということを

      • まさかかまぼこに泣かされるとは

        仕事帰りのスーパーで買い物をしていた。最寄り駅にある大きめのスーパー。 暇さえあれば足が向いてしまうこのスーパーに来たときの僕には、お決まりのコースがある。 入り口入ってすぐにあるお酒のコーナーで、ビールをカゴに入れ、野菜コーナーをぐるりと見回す。 ベビーリーフが置いてあれば、それをサラダに。と思ったが、あいにく今日は残っていない。 それどころかなんだか売り場が少し寂しい。きっとまだお正月明けで十分に仕入れができていないのだろう。 にしては七草粥のための七草は豊富に陳列さ

        • 違うグレーに染まっていきたい

          親友というものがずっと羨ましかった。 小学生の頃、ちびまる子ちゃんに出てくる大野くんと杉山くんの関係性や、キャプテン翼の翼と岬くんの関係性に憧れた。
 当時の僕は、恐れを知らなかったからか、初めてのクラスメイトでも「おれ水口、友達にならない?」と軽々言えたものだ。 特に仲の良い友人とは、学校が終わった後、いつもの公園で「オレたち親友だよな!」なんて語り合うこともあった。 憧れに近づくためにいちいち関係性を定義して、安心していたのだろう。 ただ、無敵の精神状態は長く続かな

        言葉ギャラリー「会えなかった時間を話そう。」

          意志は自分の中にあるものだと思っていた。

          目覚まし時計より、早起きできた朝が好きだ。 窓をガラリと開け、ベランダで朝日を浴びる。 自信が沸いてくる。今日はなんだか全てがうまくいきそうな気がする。 「君はさ、関係性の中から意志を見出すのが得意だよね」 僕にとってこの言葉は、ベランダで浴びた朝日そのものだった。 言葉の企画を通して自分らしい生き方を見つける講座「言葉の企画2020」の第三回。 「自分の名前を紹介してください」、「自分がこの場に参加した理由にタイトルをつけてください」という課題に取り組む中で、 大きな

          意志は自分の中にあるものだと思っていた。

          かび臭い学校のB階段で聴いたラフメイカー

          薄暗くてかび臭い学校のB階段で聴いたBUMP OF CHICKENのラフメイカー。今、高校の卒業文集を書き直すなら、こうタイトルをつけたい。 部活動、文化祭、楽しいことが溢れんばかりの高校生活を過ごしていた僕にとって、大学受験は憂鬱以外の何ものでもなかった。というのも、大学3年生まで尽く勉強をさぼってきたから。そのツケはあまりに大きかった。 家庭の事情から浪人できない僕は、すでに浪人している年後の兄に対し、負けまいという対抗心と余裕たっぷりで見下してくることに対する怒りを

          かび臭い学校のB階段で聴いたラフメイカー

          変わってゆくことで、この気持ちや美しさを伝えていきたい

          思い出した言葉がある。 「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえばこんな星空や泣けてくるような夕日を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」 「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いてみせるか。いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」 「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」 引用:星野道夫「旅をす

          変わってゆくことで、この気持ちや美しさを伝えていきたい

          僕の「言葉の企画2020」第0回

          「言葉」について懊悩していたのが、2018年の秋の話。 当時僕は、広告コピーについて学ぶ講座に通っていた。 毎週土曜日の16時から2時間。事前に出された「この商品のキャッチコピーを書いてきてください」という課題に対して、答えを何十作品か持ち込み、受講生のなかでどれが最も優れているか順位をつけていく講座。 全部で十数名参加しているその講座で大体一人平均で10本。課題に対する答えを持ち込み、順位をつける。上から10名には金の鉛筆が配られ、表彰される。それが半年間続いた。 半年

          僕の「言葉の企画2020」第0回