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オリジナル曲『君の隣で』制作裏話

今日は先日公開した新曲、そして我々ソノヒグラシのデビュー曲の『君の隣で』の制作に関わる話なんかをしてみようかなと思います。

インスピレーションを受けたのは…

この曲、曲調や音作りなどにおいて実はインスピレーションを大きく受けた曲があります。
それはSEKAI NO OWARIのアルバムEARTHに収録されている『死の魔法』と『白昼の夢』、そしてENTERTAINMENTに収録されている『深い森』です。僕はどちらかというとテンポ感が速めの曲を作ることが多かったのである意味これは僕の中では一つの挑戦でした。でも、この曲の歌詞(の一部)が最初に思い浮かんで、頭の中でイメージを膨らませる中で、この曲は優しく、少しテンポ感がゆっくりな曲調にしたい!と思ってしまったのです…
そしてさらに、サビ(曲の終わりの方の部分「朝が来る 待ち望んだ光に…」のところ)をそこまでとのギャップで、壮大で、明るくて、それでいてうるさくない、そんな曲調にしたかった、それを成し遂げているのはやはり僕の尊敬するSEKAI NO OWARIの曲だ!とふと気づいたのです。

しかし、これはなかなかに茨の道でした…。まずギターアルペジオが鳴っている比較的静かな前半部分。どうしても単調になってしまう、という問題に直面します。さらには打ち込みギターの音色の作り込み、これにも苦戦しました。
単調になってしまう問題は完全に解決したのか定かではありませんが、それでもボーカルメロディを一番と二番で少しずつ少しずついじっていったり、ベースやドラムなどを部分ごとに少しずつ変えていったり、と様々な工夫を凝らしました…
そしてギターの音色も、特にディレイ、リバーブあたりととにかく睨めっこをして、打ち込み感を消しつつ、広がりを持つような音色に、作り込んで行きました。こうして前半部が完成していきます。

そして後半部分、サビ。ここでは一気にスケール感を大きくします。ここでもまた問題発生。きちんとしたマスタリングをしたのが初めてだったこともあり、音圧をあげようとしても、なかなかクリッピングを回避できません…むやみやたらにリミッターをかけても違和感が生じるし、どうしたものか、と試行錯誤を繰り返しました。ここで大活躍だったのはマルチバンドコンプレッサーというやつでした。帯域ごとにコンプレッサーを調節できる、みたいなやつだと思います、多分(間違ってたらごめんなさい)。これによって、特に厚みを出したい部分と、多少削っても問題ない部分と、抜けを良くするために残さなくちゃいけない部分と、と微調整を重ねることができました。文明の進歩様様ですね…
あと、ここで厚みを出すためにバックでファズ並に歪んだ重低音ギターなんかがしれっと足されていたりします(これもセカオワのなかで自分の好きな音色を参考にさせていただきました)

このようにしてこの曲は作られていきました。

まさかのボーカロイド

そして、この曲、ボーカロイド初音ミクが歌っています。
本当のところ、僕はボカロPになるつもりは全くありませんでした。普段もそこまでボカロ曲は聴いたことがなかったし、ましてやボカロソフトをいじったことなど全くありませんでした。

しかし、ここでコロナウイルスの問題が発生しました。自粛期間、ということでなかなかレコーディングをすることができない。そこで、自宅で、大きな音を出すこともなく、歌を入れることのできるボーカロイドに白羽の矢が立ったのでした。
最近の時代の進歩は凄まじく、ボカロ初心者の僕でも(もちろんもっともっと作り込んでいくべき部分は多いのですが)比較的簡単に、きちんとした歌として歌ってもらうことができました。そして何より、やってみると意外と楽しい…。この手軽さと、引きこもりの性分と、自粛せざるを得ない状況とが重なり、自らも予想外に、ボカロ曲としてこの曲を発表するに至ったのでした。

おそらくしばらくの間はボーカロイドで新曲を発表していくことになりそうな予感です、乞うご期待…!(もちろん僕自身も歌の練習をしておりますのでそちらも、楽しみに待っていていただけたら嬉しいです)

それでは、今日はこんなところで終わりにさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました!もしよろしければソノヒグラシのYouTubeチャンネルやTwitterアカウント、Instagramアカウントなどのフォローよろしくお願いいたします!




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