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カローラ

お正月の集まりだった。

親戚の車が、なんとカペラから
クラウンに変わっていた、。

彼女の妹家族だった、弟家族もセドリック、センチュリー、西部警察でみたソアラだった。

なんとなく僕は自分の家は5人家族なのに
太陽にほえろなら、ベテラン刑事がのる感じな
普通のカローラであることが、何か恥ずかしかった。
もちろんミッション、。

あの時代はそう、所謂バブル期
ベンツ、クラウン、クレスタ、マーク2、グロリアにと
セルシオ、シーマが出るまでは凄い高級志向な雰囲気が蔓延していた、、。

となりの社宅のマッチな髪型でヨッちゃんみたいな男の子まで、月賦上等で新車のチェイサーを買って路駐しているのを、ベランダから眺めていた、。

そうこうしてるうちに、姉が結婚。
家族4人になったとは言え、後部座席の真ん中からちょっとズレただけ、子供なりに大きな車には憧れた、。

翌年の正月も我が家は、白が黄ばんできたかもカローラ、。

姉貴も結婚して、普通にベンツで来ていた、。

なんとなく、寂しい気持ちは、僕には丸みを帯びたジオンな親戚軍と、我が家だけガンダムはいない連邦軍より、遂に姉貴が寝返った気分だった、、。

今は、わかる。あの時代にリッター18キロは走る
カローラが1番名車であったとは思う。

ある日、

ピンポーン!

日産とトヨタの営業の人が相次いできた、、。


遂に、親父がそろそろ車変えてもいいかと言う話になった、。

この日のために、僕は、
チョロQでどれがカッコいいかを子供なりに調べあげていた、、。

つづく、、

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