梅ジャム
梅が3kg我が家にやってきた。
下茹でを済ませてせっせと種を取り出している。
あ、ラジオ。ラジオ。
先週末、土日の商談会に助っ人参加したので今日と明日は代休となった。
金曜日に近所の駿河さんが持ってきた梅。無農薬だという。
「夏になると思い出すのは、おばあちゃんが作ってくれた紫蘇ジュースと梅のジャム」
おや?これはこれは。
シンクロニシティとかいうヤツ。
梅干しは何度か挑戦して失敗しているので、自分は梅でジャムを作ろうと思ってたんですよ。
「紫蘇も梅もおばあちゃんの家の庭で採れたもので、小さな頃は紫蘇を少し大きくなってからは梅を採るのを手伝ったんですよ」
駿河さんもお庭にある2本の梅の木。今年は豊作とのこと。去年もお裾分けしてもらったけど、今年は3kg。去年、作った梅のジャムをお礼にと持っていったんだけど、ひょっとして気に入ってもらえたのかしら。
「紫蘇ジュースは少し濃いめに作るから、炭酸で割って飲む。おばあちゃんの兄弟がバーテンダーをしていたからか、サイダーではなく甘味のない炭酸がおばあちゃんの家にあって。その甘味のない炭酸で割って飲むのが、なんだか大人の味のような気がしていたんだよね」
サイダーではなく炭酸水がお家にあるなんて、昭和の頃では珍しいのではないだろうか?
「梅ジャムはパンなどにに塗るよりも、やっぱり炭酸水で割って飲んでいた。グラスの中に少し果肉が浮かんでいたりすると得した気持ちになる安上がりな子だったんだ」
去年作ったジャムはあちこちに分けて、自分の手元には瓶詰め2個分くらいだった。そのほとんどはヨーグルトと一緒に私の胃袋に収まった。
「懐かしいなぁ。え?あぁ、そう。おばあちゃんは3年前は亡くなってね。うん。食べてないねぇ、梅ジャム」
お祖母様、長生きなさったんだ。
「梅の木はあるよ。今年も一度梅の実採るの手伝った。でもね。ほとんどが梅干しになるんだ。伯母と母が頑張って漬ける。どちらも漬け方は祖母に聞いたとか。美味しいよ。でもね。僕が食べたいのは梅ジャムなんだよねぇ」
ジャムができたら送ってあげようか?
「なかなか売ってないよね。梅ジャム」
美味しくできたらマジ送ってあげようか?