【48 科学】#100のシリーズ

「学研の科学と学習ってあったじゃん」
「覚えてる。っていうか、とってた」
「え？科学？学習？」
「どっちも」
「すげぇ」
「科学だけでよかったんだけど、学習もとって、中身で勉強するなら科学もとるっていうから」
「で、勉強してた？」
「忘れた」
「何？しらばっくれるの？」
「いや。マジ。覚えていないんだよね。科学の方も。カブトエビの飼育セットとリトマス試験紙しか付録も覚えていないんだよね。欲しかった記憶はあるんだけどさ」
「小学○年生の雑誌は？」
「三年生まで買ってたかなぁ？あまり興味なかったんだよね」
「科学と学習はいつまで買ってた？」
「うーん。それがそっちも今ひとつあやふやなんだ。弟の分を買い始めたら自分のはやめたような気もするけど、リトマス試験紙って高学年の付録だよね？」
「どうだろう？俺は科学も学習も買ってないから」
「なんだよそれ」
「まぁ、まぁ。でも今は大人の科学買ってる。毎号」
「あぁ…確かに大人の科学だよなぁ。お値段的にも。自分は毎号は買ってないね。買いそびれたのもあるし」
「え？何？俺、ダブっちゃっているのもあるんだよ」
「おいおい」
「いや。自分で買ったのと、プレゼントと」
「そういうダブりかよ。てっきり自分で何買っているかわからなくなっているのかと思ったよ」
「いや、それは流石にわかるよ。積読本じゃあるまいし」
「大人科学があるのに大人の学習ってないのな」
「大人が欲しいような付録ないし」
「子どもでも欲しい付録…あれ？付録ってあったかな？」
「俺に訊くなよ。買ってないんだから」
「いやぁ。全く記憶にないわ。学習」
「そんなんだから、大人の学習も出ないんだよ」
「納得」

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